| 2002年3月16日(土) ぶっっっ〜〜〜 |
10か月の赤ちゃんを診察中での出来事。
かぜ症状で受診したとっても丸々とした赤ちゃんだった。診察もだいたい終わり、最後に口の中を見ようと口に舌圧子を入れた時、口をへの字にした後…
私の顔めがけて『ぶっっっ〜〜〜!』うわぁぁぁ〜〜〜、つっ、つば攻撃だっ!顔面直撃っっっ!やられた。しかも“何もしてないも〜〜ん!”と言わんばかりのすました顔、無表情さがなんか悔しかったりする。
ママによると最近病院に行く機会が増えて、その技を覚えたそうである。それにしても10か月にしてその技を習得しているとは、なかなかのつわもの赤ちゃんだった。
| 2001年12月1日(土) CTで変身? |
CTという体の断面をX線でみる器械がある。小児では頭の中を見るのに使うことが多い。1分ぐらいですむ点はとっても便利ではあるが、子どもに1分じっとさせるのは大変。押さえつけることもあれば、眠らせることもある。5才くらいになってくると聞き分けが良くなってくるものの、怖がって嫌がったりもする。そこで私はいつもこのような方法をとる。
「アギト(仮面ライダーの名前)に変身できるかもよ」これがかなり効果的なのだ。これを聞くとほとんどの子がニヤッと笑って大人しくなる。女の子だとハム太郎なんかを使ったりもする。たまに「そんなことはない!」なんて言うちょっとおませなお子さんもいるけど、それもまた楽しい。
ある子どもに同じように「アギトに変身できるかもよ」と言ってみたが、あまり嬉しそうでなかった。でもとっても大人しくて、CTも無事にできそうだなあと思っていた。ところが、CTが動き出すと突然動き出した。その子、変身ポーズを一生懸命しているではないか!とっても素直でかわいかった。
もしCTをする機会があれば、みんなCTで変身して病気をすぐやっつけてね。
| 2001年7月1日(日) ボタンおしおし |
自動販売機の前で3才ぐらいの子供がボタンを押している。最近の自販機の中には高いところのボタンを低い位置に別に用意しているものがある。その子はそのボタンを“おしおし”していた。私がジュースを買いに近づいたとたん、白衣のせいか逃げていった。私はお金を取り出し自販機に入れた時、なんか嫌な予感がした。
横を見るとあの子がいつの間にか戻ってきてボタンおしおしをしようとしている!
急いでボタンを反射的に押して自分の好きなジュースを選べた。間一髪であった。その子は相変わらずおしおしを続けていた。それを見ていたお母さんがすぐ飛んできたのは言うまでもない。
ただ一つ、思うことがある。その子が押そうとしていた9と10のボタンはお茶であった。もしかして私の体のことを気にして「じゅーちゅなんてのまじゅに、おちゃをのみなちゃい!ぼくがえらんであげるでちゅ。」なって思っていたりして…。
| 2000年12月22日(金) プニュ |
4カ月健診での出来事。私の目の前にある赤ちゃんが登場。その赤ちゃん、私が聴診器を胸につけたとたん、プニュっと下唇を出した。これはもしかして…。
「お母さん。お子さんはもしかして………泣きそうになると下唇をプニュっと出すのではないですか?」
その答えは分かっていた私は聴診器を体から離した。すると下唇が引っ込みむ。ふふふ。
くっつけてすぐ離すとと下唇をプニュっと出してすぐ引っ込める。またくっつけて離すとプニュっと出してすぐもどす。くっつけすぐ離したりしたら、追いつかなかった。かわい〜〜〜い。
もうちょっと続けたかったのだが、仕事をしに来たことに気付き、診察を再開した。ありゃりゃ、すぐプニュと下唇を出して泣いちゃった。ごめんね。これがほんとの仕事なの。
| 2000年11月5日(日) マニキュア |
ある女の子の爪に目がいった。マニキュアである。星がついている。
「先生、つけてみる?」
私もまだ子供なのだろうか?つけてみたくなった。全然恥ずかしくなかった。指に、しかも小指に星がついたマニキュアをつけた。みんなで大笑いし、盛り上がったが…。
2、3日後ポリオ予防接種の診察係として保健所にいった。その日は6カ月ぶり、しかも一時期中断していた後のポリオであったため大勢の赤ちゃんとママたちで一杯だった。医者1人2時間で少なくとも100人以上見なくてはならないという苛酷な状況であった。必死だった、本当に。
許可のサインを書いていたとき、ふと気付いた。私の小指がピーンと立っている!しかも星のマニキュアがついた小指!恥ずかしくて小指を隠そうと思ったが、逆に不自然ではないかと思い小指は立ったままにした。めちゃくちゃ恥ずかしかった。立たないよう気をつけたが、なぜか今日に限って小指が立ってしまう。100人のママの内、何人にわかってしまっただろう。そして何人に「変な医者だ!」と思われたであろうか?もうマニキュアはやめよう!そう誓った。
数日後またその女の子が他のマニキュアを3つ持ってきた。
私はやはり子供なのだろうか?今度は中指、薬指、小指につけてしまった。しかも大喜びしてしまった。翌日新しく入院した患者のママに見つかって……「おもしろい先生ね」と言われた。「変な先生」でなくて良かった。ほっとしたが、慌ててしまった。
もう絶対にマニキュアはつけない!手の指にはね。
| 2000年3月14日(火) 足を食べるな |
健診で私の目の前に驚くべき光景が…。
赤ちゃんが自分の足を食べている!
以前見たことはあったし、体が柔らかい赤ちゃんであれば考えられることで、大したことはなかったのだが、不覚にもちょっとびっくりしてしまった。また足を食べている赤ちゃんの表情がまたいいのだ。一生懸命食べている!
おいしいかもしれないけど、もっとおいしいものがあるから、足を食べるのはやめようね。
| 2000年3月4日(土) なぜその絵を? |
雨の中、バスを待っていた。私の前にバスが止まったが、突然、そのバスに乗っていた若い兄ちゃんが曇った窓に絵を描きだした。『ドラえもん』の絵だった。なぜその絵を?でもその後バスに乗って、窓を見ているうちに私もなぜか『ドラえもん』を描きたくなった。
そういえば、子供にも「なぜその絵を?」というのがある。
『うんち』である。しかも巻いているやつ(通称 巻グソ)。さらに高くなるとさらに喜ぶ。オプションとして湯気がある。先日、ある患者さんから「先生、絵を描いて」といわれたので、その子の手に赤ペンでうんち3段・湯気付きを描いた。すると大喜び!!
「先生、ありがとう。お母さんに見せてくる!」
えっっっっ。そっ、それだけはやめて。
| 2000年1月3日(月) チュッチュ |
両親が里に帰って、面会がない赤ちゃんがいます(主治医は私)。最近抱っこもしてもらっていません。
その子は800g台で生まれ、もう3ヶ月になり、明らかに愛情を欲しがっています。仕方がない。主治医参上!
早速、抱っこしてあげた。しかも今回は特別!縦抱きして体を密着させる、カンガルーケア(詳しくは『子供のお話』参照)である。
しばらく抱っこしていると、私の首のあたりがしっとりしてきた。看護婦さんに聞いてみると、「この子、先生の首をチュッチュしている。」かわいい奴だ。でも「汚い!」とか「しょっぱそう」なんて言われてしまった。
汚くてもしょっぱくてもいいよね。おなかがすいていたためだとは思うけど、「私、主治医の先生が好きだから、チュッチュしたの」と答えなさいね。そう答えたら、また抱っこしてあげる。
| 1999年12月5日(日) 横漏れ |
赤ちゃんがギャーギャー泣いていたので、抱っこしてあげたら、泣きやんだ。
かわいいやつ、なんて思っていたら、「ブーッ」という音。うんちだな。また「ブーッ」という音。もう、うんちばっかりして。あとでオムツをかえてあげよう。
ちょっと気になったので、おしりの方を見ると、うんちがしみ出ている!横漏れだ!!さらに私のズボンにしみついているではないか!!!まだ黄疸で黄色いその顔を見るとポケーッとしている。わかってる?きみは主治医にうんちをつけたんだぞ。
これで赤ちゃんにうんちとしっこをかけられた。がんばれひよっこ小児科医!
| 1999年10月16日(土) バカ医者 |
4〜5歳になってくると、“汚い言葉”を使うようになる。例えばバカ、アホ、うんこ、しっこなど。子供の一種の言葉遊びである。(親としては結構いや。)
先日、ある4歳の子が入院。よく入院する子で、3回も私が主治医になった。その子も私に慣れたせいか、よく一緒に遊んだりしていた。ある日、その子が一言。
「この、バカ医者!!」(ニコニコしながら)
びっくりしたけれど、笑ってしまった。ツボをつかれた。ぜんぜん悪意がない。遊びたいのだな。「誰だ〜、そんなことを言う子は」といってわきをこちょこちょしてやった。「きゃっきゃっ」と喜んでいる。
バカ医者、現在がんばってま〜す。