徒然なるままに


目次へ戻る

ホームへ戻る



1999年7月3日(土) こどもの点滴

 こどもに点滴をするときは手の甲や足の血管を使う。(血管確保と同じ様な意味)
 しかし、こどもの血管は細く、駆血帯をつけても見えてこない。点滴を入れるのも一苦労。特に1歳前後は難易度が高い。また、せっかく点滴を入れてもこどもが遊んだり、暴れたりして、抜くんだ!!時間がかかりながら、やっとのことで入れた点滴を、あっという間に抜かれてしまう、このつらさ。憂うつになる。
 私の勤め先の病院では処置をしている間、親は部屋の外で待ってもらっている。点滴などの処置が長くなると、結構親もいらいらや不安がでてくる。処置が長くなって、親が不信そうにこちらを見ることがある。一言いいたい。必死にやっているし、本当に大変なのだ。たまに親が医者の人がいるのだが、そういう人の奥さんでさえそういうことがある。(医者であるお父さんはわかっているせいか何も言わない。)「そんなに不信なら、あなたの旦那さんにしてもらいなさい。」と言いたくなる。
 まあ、これが仕事のひとつだから、しかたがないか…。 


1999年6月29日(火) よく言われること

 病院で働いていると、よく言われることがある。
 「先生、元気ね。」
 病気で熱が40℃近くあった時にも言われた。周りの看護婦さんはさすがに自分の状態はわかってもらえていたが、患者さんや検査の人には、よく「先生、いつも元気」と言われたし、現在もよく言われる。
 発熱がおさまって、体力的には疲れがとれたが、精神的にはとても辛い。特に自分の無力さには腹が立つ。イライラする。いやになる。逃げだしたくなる。現実逃避。
 しかし、この仕事を選んだ以上はがんばらなくては…。
 「先生は元気じゃないんだよ。疲れているんだよ。でもね、元気に見せて、患者さんが励まされたり、周りが明るくなるのであれば、元気に見せることも1つの仕事だとは思っているよ。」


1999年6月27日(日) ポケベル

 仕事の関係でポケベルを買うことになった。思っていたよりも楽しい。いろいろな情報が入ってくる。忙しくてニュースが見られない時にも、明日の天気がわからない時もすぐわかる。通勤時間のひとときの休みとして、なかなかいい。さらに安いのがいい。
 でも、いつか携帯電話しか存在しない世の中が来るんだろうなあ。
 ちなみに我が病院では、病院内で専用ポケベルがある。自分のポケベルはいまだ使っていない。


1999年6月26日(土) 働き始めて6週間たって…

 今週は発熱を出し体がだるいのに、受け持ち患者が最高の16人でゆっくりできなかった(週末は患者が減って楽だった)。
 そんなこんなで、もう働き始めて6週間過ぎた。自分が担当した患者も50人を超えた。約30日(平日のみ)働いて、50人の患者と出会うことができた。1日1人以上のペースだ。自分が現在所属しているグループにいるのは4ヶ月間なので、その4ヶ月間で200人近くの患者さんと出会うことになる。1年目でこれだけの患者さんと会えるのは幸せである。しっかりと病気を治す手伝いをしてあげたい(病気を治すのは患者さん本人!)。
 まぁ、今は自分の病気を治すのが肝心かな。 


1999年6月24日(木) こどもの死

 先日、ある患者が亡くなった。自分の担当ではなかったが、亡くなる直前、自分はその部屋にいた。見た目は特に悲惨な感じを出していなかったが、家族の姿を見ると、辛くなり、涙が出てきた。しっかり治療して、回復の見込みがなくなると、少しの間だけ最低限の器機(点滴など)だけにして、お母さんに最後の“抱っこ”をしてもらうのだ。たくさんの器機をつけてしまって、なかなか“抱っこ”できなかった我が子を、本当に最後に抱っこしてあげている姿は見ていて胸が痛くなる。
 ある話を聞いた。ある病気で悪い状態が続いていたが、必ず危険な状態になっても脱出していた。その姿をみた母親が子供に向かって「疲れたでしょ。もう休んでいいのよ。よくがんばったわ。」と言った。その次に危険な状態になった時は回復せず亡くなった。
 こどもは死ぬ直前でもお母さんと会話できる。他の人には真似のできない方法で。


1999年6月19日(土) 北朝鮮など3国が天然痘ウイルス秘匿か 

 先日、こういう記事を見た。
 『13日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、米政府が昨年末にまとめた機密情報評価で、ロシア、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、イラクの3国が軍事目的に天然痘ウイルスを秘匿している恐れが強いと結論付けていたことが分かった。
 複数の米政府当局者の話として伝えたもので、それによると、同評価の基になった証拠には、(1)旧ソ連からの亡命者の証言(2)種痘を示す北朝鮮兵士の血液サンプル(3)イラクによるごく最近の天然痘ワクチンの製造―が含まれている。  同紙によれば、この新たな評価が重要な要因となり、クリントン大統領は最近になって方針を転換し、米国が保有している天然痘ウイルスの廃棄を見合わせることを決めた。ただ、これら疑惑国による天然痘の兵器化や攻撃計画の兆候は見られないという。  天然痘ウイルスは、予防ワクチンを使った根絶計画によって約20年前に自然界での絶滅が宣言された。現存するウイルスは公には、研究・開発用として米ロ両国の研究所にしかないとされている。(時事)』
 かなり怖い話だ。


1999年6月13日(日) 名称「北朝鮮」

 最近、再び北朝鮮の話題を耳にするようになったが、テレビで「北朝鮮、朝鮮民主主義人民共和国」と必ず最初に言っているのに気付いたであろうか。もちろん新聞でも同様に最初に書かれている。
 実は「北朝鮮」とは朝鮮半島の地方を指す言葉であって国家を指す表現ではないのである。このことについて朝鮮総連が抗議したのだ。
 そこで、日本マスコミと朝鮮総連のお互いが歩み寄ることで、『最初に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)と言って、それ以降は北朝鮮でもいい』、ということになった。今度ニュースを見るときはちょっと気をつけてみて。


1999年6月12日(土) まいったなあ…

 先生方の気遣いで、1年目の私は比較的楽な患者さんを受け持つようになっている。しかし、“比較的楽”だと思っていた患者に対して、一般的な治療を行ってもなかなか治らず、頭を抱えることが多くなった。
 今週は患者がたくさん退院し、入院は少なく、人数的には楽だった(7人)が、そのうちの何人かがきつい。肉体的に、というよりは精神的に、である。まいったなあ…。あの子の病気は何?原因は?治療法は? 


1999年6月6日(日) Yahooに登録

 5月の連休中に登録申請をしたが、やっと登録された。
 「二十一世紀旗手」「若手小児科医」だと簡単に見つかる。他の言葉だとたくさん候補があがる。
 ホームページのアドレスを忘れたら、是非この方法で見つけて下さい。


1999年6月6日(日) インターネット犯罪

 特命リサーチ200Xでインターネット犯罪が取り上げられていた。かなり怖い。ホームページを開設しているので、心配になった(大丈夫だとは思っているが…)。そこで「管理人の部屋」を閉鎖することにしました。その他、マイナーチェンジを図りました。
 気を付けよっっと。


1999年6月5日(土) がんばれ筑紫哲也

 働き始めて3週間たった。きつい。
 私は見られなかったが、筑紫哲也がテレビで小児科の厳しい労働状況を取り上げていたそうだ。本当にきつい。現在担当は12人。1日2人ぐらいは退院し、同じ数だけ入院する。私は現在感染症グループで働いているが、熱があるだけで入院してくる。つまり、熱性けいれんや不明熱など、感染症でない疾患の患者や本当に感染症なのかわからない患者も扱っているのだ。
 スタッフは4人(そのうち2人が研修医)で、外来と約50床の病棟を管理している。外来はベテランの2人がするため、病棟は研修医2人が中心となる。しかし、それではやっていけないため、ベテランの先生が外来での仕事中、時間を見つけて病棟の仕事もする。仕事量はかなりのものだ
 私は2週目後半で、仕事量が自分の頭の許容量をこえ、仕事に支障をきたし、担当を減らしてもらった。しかし、1人だけそうしているわけにはいかず、いつの間にかほとんど同じくらいの仕事量に戻った。まあ、慣れというのはおそろしいもので、同じ仕事量でも現在は大丈夫。
 筑紫哲也がその実状をレポートしてくれたのはうれしい。がんばれ!筑紫哲也。


1999年5月29日(土) 更新状況

 仕事を始めて2週間。かなり疲れている。昨日、久しぶりに会った人に「少しやつれた」と言われた。
 さて、その2週間の間、あまり更新できなかった。今までかなりがんばって更新してきたのだが、さすがに無理だ。でも、時間をみつけて少しでも更新していきたいと思う。みなさん、一週間に1回でいいから遊びに来て。


1999年5月15日(土) 教育?それともいじめ?

 今日勤め先に行った。土曜日ということで、詰所(ナース・ステーション)も人が少ない。
 どのような患者さんがいるかをチェックし、その病気について勉強しようとカルテを見ていた。すると、ちょっと離れた所から「カルテを読んでも何もわからないよね。」という声が聞こえてきた。自分のことを言っているのか、別のことをいっているのかわからなかっただが、結構気持ち悪いし、感じが悪い。
 さらにしばらくして、「いくら勉強しても、頭が良くてもだめよね。やっぱり人間関係よね。先生が指示を忘れていても、いい人間関係ができていたら、ちょっと教えたくなるよね。この前、あの先生が…。」という会話が大きい声で聞こえてきた。これは明らかに聞こえるように話をしている。本当に感じが悪い。何かしたかなあ。始まったばかりだし、いやなことがあっても努めて明るくしていたのだが。その看護婦さんと話してもいないし、関わることさえなかった。何もしていないのに…。言いたいことがあるならきちんと言ってくれればいいのに。
 これは忠告か、警告か、それとも宣戦布告か?
 新ドクターを教育しているのか?いじめているのか?
 人間関係が本当に重要なのはわかっているし、それがうまくいかなければ仕事がすすまないのもよくわかっている。しかし、あの人達はちょっと勘違いしているのではないか。医者が物事を忙しさのあまり忘れたとして、看護婦さんが指摘してくれなければ、一番困るのは医者ではなく患者さんである。医者が偉そうにしているから言いたくなるのかもしれないが、医者になったばかりの私は新しい環境下で本当に居場所がないという状況に陥っているのに。偉そうにしているどころか、かなり惨めな状態である。
 とっても周りのことが気になる私は不安になり、上の先生にちょっと相談してみた。その先生は「そんなことを気にしていたら大変よ。気にしなくていいよ。君なら大丈夫。」と言ってもらった。本心かわからなかったが、とても慰めになった。落ち着いた。これが医者の仕事の1つだね。



ホームへ