![]() |
英国探検隊(第40回)
|
|||
|
ギャロウェイ最初の旅 (前編)
|
||||
|
|
||||
|
ごちそうの相手は本がしてくれました−とてもいい本でしたよ、この地方で起きた殺人事件の話でね。クロフツ氏なる人物が書いた『マギル卿最後の旅』。読んでみてください。 |
||||
|
ドロシー・L・セイヤーズ(『五匹の赤い鰊』より)
|
||||
|
実家の押し入れで長らく眠っていたなつかしい十数册の本を見つけた。 でも、その中でひとつ、小学生にはどうしてもなじめないお話があった。F. W. クロフツ著『マギル卿さいごの旅』という小説だ。 ところが、今あらためて読み返してみると、結構おもしろいではないか。新たに買い込んだ『樽』(これはもちろん大人向けの文庫)にいたっては、土曜、日曜一歩も家から出ることなく没頭して読んでしまう始末。 そして、いつしか私たちも行方不明のマギル卿を追って地道な捜査を続けたフレンチ警部の足取りをたどってみたいと思うようになった。 とは言ったものの、フレンチ警部が何度も乗ったロンドン発ストランレア行きの列車は今はない。スコットランドのギャロウェイ地方を東西に走っていたいくつかの路線が1965年頃、廃線になってしまったからだ。 |
||||
![]() |
![]() |
|||
|
学生時代に乗った寝台車
|
昼間の列車でカーライルに到着
|
|||
|
||||
|
||||
|
幸いにも隣の寝台と行き来できる連絡ドアはなかった。一人旅なのに、もし連絡ドアがあったりなんかしたら落ち着いて眠ることもできない。2段ベットだけど、1人で使うのだから楽々で快適。上の段に横たわると列車がゴトゴトと線路を走る音がお腹に響いてきた。規則正しいその音は徐々に子守歌へと変わり、ぐっすりと眠れた。朝になると、乗り込む時に伝えておいた時間に、車掌さんが紅茶とビスケットを持って起こしに来てくれるサービスの良さ。 フレンチ警部は真相を探るために何度も寝台車でこの区間を移動した。 |
||||
![]() |
![]() |
|||
|
Nith 川
|
ダンフリーズのハイ・ストリート
|
|||
|
ギャロウェイ地方の入口、ダンフリーズまでは今も列車で行くことができる。けれども、カーライルからは別の登場人物、ティア氏に習って車に乗り換え、ストランレアとポートパトリックを目指すことにした。 カーライルの町を過ぎて少し走ると国境の標識が、、、ここからスコットランドだ。 ギャロウェイ地方に入って、最初の大きな町は先にふれたダンフリーズ。 ハイ・ストリートは南から北へ登る緩やかな石畳の斜面沿いに、いろんなお店が立ち並ぶにぎやかな通りだ。ショーウィンドには、あちこちのお店に水着が飾られている。通りの中心には広場があり、ベンチにはアイスクリームを食べる家族やカップルなどがすわり、みんな楽しそうである。 |
||||
|
||||
|
歩行者専用のハイ・ストリートをもう少しゆっくりと歩いてみたい気もしたが、まだギャロウェイの入口。先は遠い。私たちは次の目的地を目指すため、駐車場の車に戻ることにした。 |
||||
|
|
||||
|
<参考にした本> |
||||
|
|
||||
|
(続く) |
||||