英国探検隊(第1回)
プー・ブリッジで棒投げ

A264 をタンブリッジウェルズ目ざして走る。車はほとんど走っていないし、窓からふりそそぐ日差しが心地よい。道路の両側一面に咲き誇っている野生のブルーベルの写真を撮ろうと車を降りると、牛や羊の匂がする。あー、イギリスにきたんだと改めて実感。そしてB2026を右に折れると、すぐにハートフィールドの標識が目に入る。村はほんとにちっちゃい。教会を過ぎたかと思うと Post Office 、そして、「プーコーナー」があった。村のあまりの小ささに思わず通り過ぎ、200mほど先でUターン。ここがもう村の南端のようだ。Post Office には、白い壁に鹿がはねている絵が描いてあり、屋根は、このあたり独特の赤いれんがのような焼き物を瓦のように少しずつずらしながら重ねてある。

プーコーナーの入り口
この看板と同じ絵の
カーステッカーを買う
野生のブルーベル

車は路上の白線内に止めるようになっていた。私たちは幸運にも「プーコーナー」のすぐ前に駐車できた。小さなお店で、10人入るともう満員。身動きがとれなくなる。
!!!中はプーグッズでいっぱ〜い!!!
プーキャラクターの物ばかりでなくパンフレットやプーの森についてのガイドブックも取りそろえてあった。お店の奥半分はTeaRoomに なっていてCream Teaもできる。

「プーコーナー(プー横丁)」は、約300年前のアン女王時代の建物で、『くまのプーさん』の作者であるA.A.ミルンの息子クリストファー・ロビン・ミルンが、乳母に連れられてよく訪れていたお店である。

ちなみにディズニーの絵よりも原作のE.H. シェパードの挿絵が好きである。素朴な絵であったかい気持ちになれる。

「プーコーナー」でお土産を一通りチェックしたあとはお昼ご飯。道路をはさんだ向かい側、”Farm Shop、Tea Room、Accomodation”の看板が風に揺れている煉瓦色の建物、STAIRS FARMHOUSE で休憩をとることにした。
さっそく、Pot of Tea に Farm House LunchとPloughman's Lunch(Chedder)を注文。自家製の焼きたてパンは大正解、すっごくおいしかった。となりのテーブルで食事をしていたおじいさんは、常連なのだろうか、「これが良い、あれがお薦め」と、いろいろと教えてくれる。
併設の Farm Shop では新鮮な卵やミルク、ハムなどを売っていた。プーの森で食べようと思い、手作りクッキーとジュースを購入。

「プーコーナー」で手に入れたパンフレットTO FIND POOHSTICKS BRIDGEを手にB2026を南へ、そして'Pooh Bridge' Car Park に車をとめる。ここから森の中を20分程歩く。犬を連れた人がやたら多い。散歩にちょうどよいのだろう。ヒイラギの木が片側にぎっしり生えているかと思えば、馬が数匹ゆっくりと草を食んでいたり、しげみにはスノードロップのような白いかわいい花が。。。おはなしでは、プーは「棒」よりも先に「松ぼっくり」投げをする。まずは、松ぼっくりを探してみたが、松の木なんてない。おはなしと違うよ〜。それに、棒投げ用の適当な小枝も意外と落ちていないことに気づいた。

STAIRS FARMHOUSE
棒投げに挑戦!

足元から目線を前方に移すと、わぁ〜〜棒投げ橋だ!木々が立ち並んでいる中、ふっと視界が開けたところにひっそりと存在していた。何のへんてつもない橋だけど、ただ木を組んであるだけの橋だけど。。。だけど、挿絵そのもので絵本の中に入り込んでしまったような錯覚に陥る。プーが、コブタが棒投げをしている様子が目に浮かぶ。

棒投げをする前に三本ある手すり?横木?のどこに立って棒投げをするか迷った。

  1. クリストファー・ロビンはがんばったら一番上の手すりにあごをのせられたが、一番下の手すりに足をかけて棒投げした。
  2. プーはがんばったら一番下とまんなかのあいだから頭を出せたが、腹ばいになって一番下の手すりの下から棒投げした。
  3. コブタとルーは小さすぎて一番下の手すりにも届かなかった。

3は不可能だし、1と2は川に落ちそうになった。腹ばいになるのも人の目が気になった。仕方ないので一番上の手すりから川をのぞきこんで棒投げをする。上手で「いち、に、さん!」とふたりで棒を投げ、すぐに反対側で、流れてくるのを待つ。なんだかわくわくする。意外と楽しいのに自分でも驚く。ここはこどもの心に戻れる魔法の森なんだ。出てきたのは短い方1本だけ。長い方は橋の下でひっかかっていた。棒投げをしたいと考えている人は、注意!!棒は短い方がいいですよ。

川の水は透き通っていてきれい。ゆっくりと流れているので、棒が流れるのもゆっくり。でも下流には!!なんと!?棒が山盛りになってせき止めらていた。おかしいやら、悲しいやら、複雑な気持ちになった。

橋を渡った向こう側にプレートがあります。

車に戻る途中、学校の先生に連れられた20人ほどの小学生の一団とすれ違った。
そして、子ども達の手にはそれぞれ2、3本ほどの棒が、、、

橋をわたった向こう側にはPOOH STICKS BRIDGEのメタルプレートがあるので、それもお見逃しなく。


<参考にした本>
A.A.ミルン(石井桃子 訳)『プー横丁にたった家』岩波少年文庫