駆け足でやってきて覚悟を強いる春。
| 00/3/31(金) am | かける前に計算 |
| 電話ほど気詰まりなメディアはない。
電話を誰にでも気軽にかけられる人なんていないだろう。いるとすれば、その人はよっぽど自分に自信のある人か、事務連絡以外では電話を使わない人だろう。 電話をかけるのはものすごいストレスだ。自分が相手にとって、時間を「会話」という形で奪ってもいい程度に価値のある人間かどうか、受話器を取る前によく見極めなくてはいけないから。 ここを見極め誤ると、悲しい事態が起こる。 電話の声は、予想以上に相手の心理状態を伝えてくるものだ。声を聞けば、そのとき相手が忙しいのか、疲れているのか、うんざりしているのか、大体わかる。 自分の方は、何も相手が嫌いで電話をかけたわけではないから、そういうときに相手の時間を奪うのは悲しいし、そんな声は聞きたくない。不幸にもタイミングが合わなかったという事実に多少ダメージを受けながらも、早々に電話を切ることになる。 こんなリスクのあるメディアは面倒くさすぎて、よほど相手の動向がわかる人でなければとても使う気になれない。二人のタイミング(そして「タイミング」とは「相性」と同じことだったりする)がどのくらい合うのか試したければ、電話が一番だろうけど。 それに私は切るきっかけがつかめずに長電話をするたちなので、もし相手にとって私が電話する価値のある人間でなかった場合、電話した相手に対して大変申し訳ないことになってしまう。だから回避してメールをうつ。 でも時々思うのだ。何通もPメールのやりとりをするくらいならいっそ電話すればいいじゃん、と。 だけど、そう考えてもやっぱりかけるときのストレスが嫌で、メールをうってしまうんだけど。 私の場合、私による被害から相手を守るために電話をかけない。積極的に私から電話をもらいたがる人なんて、果たしているんだろうか。 ---- |
|
1行メールボタンです。 |
![]()
| 00/3/30(木) am | バイバイ隣人 |
| 朝、何やらうるさい壁越しの物音で目が覚めた。
「えーっと、これ、もってっちゃっていいですかー」 ガタガタ言う音と、誰かの快活そうな声。隣のフジタさんちに、お客さんだ。 と、寝返りをうちながら思っていたら。 「えーと、最後に掃除機かけますんで、この辺のは全部持っていって下さい」 この会話、何かおかしい。……まてよ、そうか。 引っ越しだ!! どうやら、フジタさんは今日を限りにここを引っ越すらしい。やった! 週末等、朝から明け方まで容赦なく襲ってきた例の騒音とはこれでおさらばだ。ふとんの中で私は目がばっちり覚めた。 そしてよみがえる数々の思い出。あんなこともこんなこともそんなこともこういうこともあったっけ。 私が長電話で大笑いすると隣から壁が蹴られた。そのくせミカちゃんがやってくると、聞きたくもない生(字が違うけど生々しさが減るのでこっちにしておこう)の営み音を朝っぱらから聞かされたものだった(まあでもひとつきもすると生活雑音のひとつとしてすでに日常にとけこんでいたが)。何かと印象深い隣人であった。 日記のネタにつまった日もとりあえずフジタさんちで何かが起これば一安心だったよ。ありがとうフジタさん。ピンクから暴力まで、多彩なネタを提供してくれて。まるでキミは動くVシネマだ。「なんちゃって竹内力」の称号を与えよう。 引っ越し業者らしき人が、相変わらず快活にフジタさんに話しかけているのが聞こえる。 「どのくらい住まれたんですか?」 ええっ!! 今明かされる新事実。フジタさんは院生だった! 院生だったのか! 一応勉強していたのか。今までの生活様式を聞いてきて、わたしゃてっきり、フジタさんはバカ専門学校生で、そのまま仙台で就職して自堕落な生活を送っているのだとばかり思っていたよ。じゃあもしかして、ミカちゃんも大学関連のヒトだったりして!? そう考えるとつじつまは合う。確かにここ2年ほど、フジタさんはきちんと朝には家を出ていたし、ミカちゃんの訪れが週末に集中していた(それまでは平日の午前中だろうがお構いなしだった)。きっとそれは、フジタさんが院生になって、平日は規則的に研究室に通わねばならなかったせいだろう。とすると、フジタさんは理系院生か。 すごいよ。四年制大学も捨てたもんじゃない。今の若者の弱体化が叫ばれて久しいが、フジタさんの野生のパワーは驚異に値する。実験につぐ実験で消耗しきる理系院生のはずなのに、週末はきっちり「なんちゃって竹内力」なのだ。 ちょっと尊敬してしまう。実験でくたくたのはずなのに、週末は(ピーーーーーーーー<自主規制>)なんて。疲れを知らないとはこのことだな。 フジタさんは最後に掃除機をかけて出ていった。そういえば私、隣に住んでまる5年なのに、掃除機の音なんて数えるほどしか聞こえてきたことがなかったなあ。 バイバイフジタさん。これで次の人が入るまでしばらくの間、夜中に存分に長電話ができるよ。 ---- |
|
![]()
| 00/3/28(火) am | すべてが呪わしい |
| いやいやバイトに行って帰るときはもうクタクタだった。こんな時は行きつけのスパゲティ屋に行ってごはんを食べるに限る。
---- ドリアを食べながら、隣の隣にカップル発見。買い物帰りの夕食タイムのようだ。 空腹が満たされてだんだん機嫌が良くなってきたので、紅茶を飲みながら彼らをウォッチすることにした。当方、カップルウォッチャー歴10年。円熟のベテランである。 何やら、男が自分のカバンの中身を女に見せている。 「……で朽ち果てていくのは嫌なんだよね。」 Repeat after him. "KUCHI-HATERU, KUCHI-HATERU, KUCHI-HATERU"....... 何と涙を誘うではないか。GLAYの曲の歌詞みたい。 「男が夢を語る=口説いてる」のセオリーを言い始めたのは誰だか知らないが、いいことを言った人がいたものだ。すごいよあんた。 そこへウェイトレスが。「お待たせしました」…ああ、何てタイミングが悪いの!! 懸命にロマンを語る男。 男の口から出てくるロマンより自分の口に入る生ハムペペロンチーノに夢中な女。 そして話題はいつしかロマンからモスバーガーへ。 残念だったな男よ。また次の機会に語るがよい。その何パーセントを女が面白いと思うかどうかは別だけど、うざったがらず笑わずに聞いてくれるだけマシだ。私だったらとっくに大笑いしとる。 ---- でも、こうやって真摯にがんばる人こそが日本の将来(出生率とか人口ピラミッドとか高齢化問題とか)を救ってくれるんだろうな。 |
|
![]()
| 00/3/27(月) am | 懸命にリハビリしろ |
| 温泉で私はすっかりダメ人間になってしまった。
つまらないことに躍起になるのが、何だか馬鹿馬鹿しい。私にとってはくだらないとしか思えないものにしがみついて、それに自分のすべてを染め抜いて悦に入っているような人を見ると吐き気がして困る。 まるでアニメ「おじゃる丸」のようではないか。もともとその気はあったけど。 生きるだけなら、どんなに怠惰な暮らしをしても生きていることに変わりはない。なのにどうしてこんなにも人間は自分の仕事やライフスタイルにこだわるのだろう。いいじゃんか、テキトーで。あくせくしてるの馬鹿馬鹿しい。 ---- |
|
![]()
| 00/3/23(木) am | ローカル |
| NHKで「おしん」をやっていたので、ついつい見てしまった。当時は「女の子をいじめる非道きわまりない番組」と思っており、おしんは「ただ堪え忍ぶだけの受動的かつ煮え切らない性格」だと思っていた。
ところが今見ると違う。おしんは基本的に耐えてはいるが、どうしてもゆずれないものをふみにじられそうになると、遠慮なくキレる。家出もする。そしてかなり向こうっ気が強くたくましい。 なるほどなるほど。こういうドラマだったのか。それなら視聴率50%超もうなずける。 ちなみに私も山形出身なので実家では山形弁を話すが、おしんが話している方言とは違う。山形でも南の方と北の方と海の方で違う。おしんのは、村山地方の方言かな。 ちなみに、おしんの奉公先の酒田は同じ山形でもまた方言が違う。私は酒田の方言を生で聞いたことがないけど。 まるで方言を使わせることがもう一つのテーマであるかのようなドラマだ。何たっておしんの夫は九州の人。東京に住んでるのに二人とも方言をばりばり使う。 それを聞いてたら、東京で方言コンプレックスに悩んだという太宰治のことが頭に浮かんだ。太宰、どうやらコンプレックスなんて持たなくてよかったらしいよ。 ドラマのイメージで、泉ピン子が妙にいい人に見えて困った。シャネル好きとか性格よくないとか実際はあまりよくないらしい噂を聞くけど、あのお母さん役はものすごい好印象を与える。女優っていいなあ。 ---- ついこの間まで22.5くらいだろうと思っていたが実は違っていたのだ。道理で中学生くらいから今まで、本当に足に合う靴を履いたことがない。 それで、今日は意を決して21.5の靴を探してみたのだが、さすがにないものである。本当に全然ない。最近は、大きい足に対応する商品は出ても、小さい足に対応する方向はないものらしい。試しに22の靴を履いてみたが、それでもかかとに小指が入るほど余裕がある。22.5に至っては、中指を入れても余裕がある。 真面目に子供靴を買おうかと思う今日この頃である。でもこれがまた、21.5の子供靴ってなかなかないのだ。やっぱりオーダーメイドしかないんだろうか。 肉体も精神も、既製のワクにきちんとはまってくれないのが哀しい。 |
|
![]()
| 00/3/22(水) am | ルーツ・オブ・ルーツ |
| 友人との会話。
私「癒し系じゃないでしょう。」 友人「えー、そんな感じだよ。」 といったわけでこんばんは。連打屋です。(意味不明なオープニング) ---- ちなみに、「いい映画」というわけではない。ストーリー的には「イロモノ(ちょっとポルノ)映画」である。 初めてこの映画を観たのは、小学校2年生の頃だった。その頃、私はふとんを並べて祖父母と一緒に寝ていた。ある晩、テレビの音で目を覚ますと、もうとっくに就寝時刻を回って部屋の電気も消えて真っ暗だというのに、祖父が隣の茶の間の大きなテレビをつけて、ふとんの中から何やら熱心に見ている。 どうやらそれは、時代劇のようだった。祖父は時代劇が非常に好きで、遅い放送時間だったが時代劇をやっていたためチェックして観ていたのだろう。私も祖父がそこまでして観ているので一体どんな時代劇だと思って一緒にテレビを見ることにした。見つかったら大変だから、ふとんの中からそうっと、気づかれないようにである。 ところが見始めて3分で、普段見ている「水戸黄門」や「長七郎江戸日記」や「銭形平次」や「暴れん坊将軍」とは全く異色の時代劇であることがわかった。音楽はおどろおどろしく、ストーリーもどこか暗くて、敵役が妙に毒々しい。そして、どこかファンタスティックなのだ。 そんな時代劇は初めてで、私は半分怖いもの見たさで見続けた。たぶん時刻は9時から11時のワクだったのだろうが、昔から夜には強かったので全く苦にならなかった。 この映画は小さい私にとってものすごい衝撃だった。主人公二人(真田広之と薬師丸ひろ子なんだけど)の話はどうでもよかったが、脇役が織りなす話はとても魅力的で引き込まれた。特にストックホルムシンドロームの方にとって志穂美悦子(長渕剛の奥さんらしい)のかっこよさは必見である。シーンや台詞を克明におぼえている。 たぶん、特に「いい映画」というわけではなかったのだが、それでも引き込まれてしまったのは、きっと私がもともと持っていた何かがストーリーに共鳴し、呼び覚まされてしまったからなのだろう。 こういったわけで私は悪の洗礼を受けてしまい、その後の人生を大きく過つことになる。あんなイロモノ映画でこんなに踏み間違ってしまった自分に「ウソ!?」と言いたいが、今さら言ったところでウソでもないので言うわけにもいかない。 こんなふうになってしまったのは、つまりは角川春樹のせいで、志穂美悦子のせいなのである。そうだそうだ、絶対そうだ。(ヒトのせいにするな。) みなさんのルーツは何ですか。 ---- |
|
![]()
| 00/3/20(月) pm | 犯人、判明す |
| 昨日の足音だけの留守電、犯人が判明した。
犯人は妹だった。私はだいぶいろんな人に連絡し、そういえばと思い出して、ナースキャップ白衣に茶髪色黒というナースの妹に電話をかけてみた。 私「静かな道をずーっと歩いてる音なんだけどさあ。」 その時は電話を切った。が、30秒後電話が鳴った。 妹「履歴見たら、あった。」 調査終了。見事な犯人の自供で一件落着。 道理で静かなはずである。なぜなら妹が歩いていたのはど田舎の人通りも少ない道なのだから。母の話に寄れば、妹のアパートの周りは本当に静からしい。足音が十分聞こえるだけの静けさなのであろう。 普通の商店街などを歩いていれば多少は誰かの話し声や、少なくとも車の音、店から流れてくる音楽くらいは入っているのに、そういうのが全くなくてただ足音しか聞こえないんだから。 とりあえず妹でよかった。そしてやはり間違いの電話でよかった。本当にほっとした。 あれが真面目に意図的に足音だけの留守電を入れたのだとしたら、そのメッセージをどう読み解けばいいのだろうか。 「俺の生き様を見とけ!!」 とか? あるいは、 「ストーカーどぇーーーす!!」 とか? ---- |
|
![]()
| 00/3/19(日) pm | 足音だけの留守番電話 |
| 帰省した。
帰省から戻ってきたら、留守電が点滅していた。用件が一件入っていた。のだが。 「ピーッ(発信音)。ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、ザッ、(……以下同文)」 約3分もの間、延々と、足音。 「うわ、またか!!」 また変な電話である。こういう留守電をもらうのは決して初めてではないが、好奇心が強くせっかちな私にとって、こういう電話は犯人がわからないと気になって気になってしょうがない。 こういう電話がかかってくるタイミングっていうのがだんだん私の中で掴めてきているが、犯人については迷宮入りになる場合が多くて困る。 今回のケースの「音」からは次のようなことがわかる。 1:犯人は16:45分頃にうち(連打屋自宅)に電話をかけた。 というわけで、犯人はPHSか携帯電話からかけており、ひとりで静かなアスファルトの道路を歩いていたときにうちに電話をかけてきたということになる。変質者のしわざでなければ、誤ってかけた電話であるのは確実だ。 とりあえずめぼしい知り合いに電話しまくって、その留守電が入った時刻に何をしていたかアリバイを聞いていく。その人でなかったら、次の候補へと。 「頼む、この人であってくれ!」 もう祈るような気持ちである。変質者とかストーカーとかそういうのはくれぐれもやめて欲しい。いろいろあって今以上に動揺できるだけのキャパシティーはさすがの私にもありません。私は心の平安を強く願う。 というわけで、思考停止のためそろそろ寝ます。これを見ているPHS・携帯持ちの知り合いの方、連打屋宅に18日の夕方にかけたという発信履歴がありましたら、なるべく早く連絡を下さい。 ---- |
|
![]()
| 00/3/18(土) am | 虚構と現実のリンク |
| 私はたびたび、フィクションが現実になってしまうことがある。なぜかはわからないが、時々、虚構として書いたことが本当になってしまうのだ。
これってもしかしてものすごい能力なのではと思うが、だからといって、 「3年後ベンチャー企業をおこし、大当たり。大儲けに次ぐ大儲けで、一生左うちわで暮らした。ハワイの別荘300坪!」 とか、 「東京大空襲の中、数寄屋橋の上で出会った人と名前だけを聞いて別れた。数年後再会…大恋愛が始まった」 とか書いてもたぶん本当にはならないだろう。 ……いや待てよ、過去にも「まっさかこんなことおこんないって!」って思いながら書いてることが現実になっていったんだから、書いてみる価値はあるのか? ---- |
|
![]()
| 00/3/17(金) am | ひまわりスケジュール |
| 家計簿ソフト「サルの家計簿」と一緒に入れたのが、スケジュール管理ソフト「ひまわりスケジュール」である。
なかなかデザインがかわいいし機能はシンプル、手帳を取り出してペンで小さな字で窮屈に書いているよりはるかに楽なので気に入っている。私はきっと、手書きよりタイプの方が速いだろう。 書面とか紙面を見るよりCRTディスプレイを見つめることの方がはるかに多いので、その日の予定を知らせてくれるウインドウがちゃんとデスクトップに出るのがうれしい。アラームも鳴らせるし便利だ。 私は普段手帳をあまり使わず、しっかり予定を書き込むこともないのだが、ひまわりスケジュールにはきちんと予定を記入するようになった。今までは、毎週あるバイトとかスクールのことは何も書かないでいたのだ。ほとんど頭でおぼえていたのである。 「ひまわりスケジュール」により一応ひとつきの予定を見渡せるようになって、ひとつ気づいたことがある。 それは、私はもしかして結構忙しい暮らしをしているのではないか、ということだ。このソフトでは予定の入った日は□で囲まれるという仕組みになっているのだが、このソフトを入れてから今まで、□がつかなかった日がない。 予定というのは、外に出て何かをするパブリックな予定(バイトに行くとかスクールに行くとか)である。基本的に買い物などのプライベートな用事は入れていない。みんなこんなもんなんだろうか。 私は暇な日にぼーっとしているとろくなことを考えないので、ヒマがないくらいでちょうどいいのだろうか。時々疲れてどうしようもなくなった時でさえ、それでも外に出たいような気がすることがある。 何かの病気じゃないだろうか…… |
|