「波乗りジョニー」も「白い恋人達」も、どうして両方ともラブアゲインがテーマの詞なんだろう。何かあるのかなあ…個人的には、すごく好きだけど。
---- ヘアサロンを変えてみた。
理由は、今まで髪を切りに行っていたところがとんでもなく劣悪になってしまって、スタッフのコスプレとシーズンごとの派手な模様替え(飾り付けともいう)とイベントでお客のつなぎとめをやろうとし始めたからである。
気持ちはわかるのだが、だったらせめてサービスをしっかりさせてからにして欲しかった。カウンセリングもなく、美容師からの提案もなく、隠されたニーズをつかめずに言われるまま切って、めったやたらにパーマを勧めたり物を売りつけようとしたりするのはどうかと思う。
経費削減のためなのか、はたまた美容師の感覚に合わせているのか、店内が広いわりに暖房が弱くて、シャンプーして髪を乾かさないでいると寒くてふるえがくるし。
もともと、インテリアそのものは統一感があって悪くないのだ。しかしながら趣味の悪い飾り付けのせいでそれは台無しだし、サービスがそういったものではどう考えてもお金を出す価値が見いだせなかった。
スタッフの服装もずっと黒一色のものばっかりである。黒一色で統一するっていうのは実は一番センスがない人のすることだと思う。色が全部黒なら何を合わせても一応色が統一されていて合うんだから簡単なのだ。だったら変わった素材をもってくるとかすればいいのに、そういうこともないし……って、私が言う事じゃないけど。でもプロなんだから。
それでもずっと通っていて、話しやすい美容師さんがいるし、そのうち店も気づくだろうと思って多少様子見で通っていた。しかし、この間ちょうど髪を切りに行こうと思って通りがかりに店内を見て、やっぱり変える決心をしたのだ。
店内はハロウィンが近いということでまたも趣味悪くごてごてと飾り付けられ、しかもスタッフはみんなコスプレまがいの格好をして働いていた。最近入った若い男の子は、何と耳付き全身タイツタイプのサルの着ぐるみ姿。
(……うっ)
いくらなんでもサルの着ぐるみはないだろうと思ったので、速やかにサロンを変える決心をした。
だめだ。ここまで来ると店に入ってもどう反応していいのかわからない。「あのう、そんなことしないで接客の方法を磨いた方が…」という表情をもろに出しそうでどうにもならなかった。
---- で、私は新しいところを探すことにしたのだが、これがなかなか難しい。前よりひどいところに当たる可能性も大だ。友達から良さそうなところは何軒か聞いているが、敷居が高くてなかなか踏み切れない。これは困った。
ということで、いつも通り私は賭けに出ることにした。いいサロンなら、金があって、時代に対応する余裕があるはずである。金と余裕があれば、ホームページを開設しているはずだ。
さらに、経営者にセンスがあれば、中途半端なデザインやバランスのおかしいロゴは採用しないはずである。
これらの予想を足し算すると、よいサロンは、情報がある程度充実し、デザイン的にもおかしなところのないホームページを外注で作っているはずである。ひどい論理だが、以前ホームページの制作をバイトでやっていた私に言わせればそうなる。ナイスデザインなホームページを作るには金がかかるのだ。サロンが儲かってないと作れない。サロンの儲けは客の数、それはつまり腕とサービスの確かさ。客ってそんなにバカではない。
さらに、ロゴも趣味が良いはず。パソコンに入っているフォントの縦横比率を変えただけというのではなく、いっぱしのデザイナーの手を借りるだけの金と、そうしようと思うだけの感覚がなければ嫌だ。
もちろん、儲かって儲かって困る!というサロンはもともとホームページなんて開設しないかもしれない。テレビや雑誌の宣伝効果があって呼ばなくても客が来るんだから、金をかけてホームページを作っているとは限らない。
東京の超有名サロンなどはたぶんそうで、私の考え方で行くと東京ではトップ集団の上の方を逃す可能性が大だが、仙台ならこれが十分通用するはずである(東京でも、かなり金のかかっていそうなホームページのサロンを探せれば「当たり」の可能性は高いが)。とりあえず「はずれ率」が下がればそれでいいのだ。電話帳から探すのでは途方もなさ過ぎる。
ということで、私は自己流の探し方で探してサロンを変えた。結果は当たり。前行っていたコスプレ美容室よりずっといい。行ってみてなるほどと思った。
置いてある雑誌の種類が違ってるし、スタッフとの会話の中身が違う。会話をすれば日常生活や趣味など持っている世界の広さがどういうものか大体つかめて、知っている知識でどういう友人とつきあっているかもよくわかるものだが、それも前とは違う。
海外旅行で韓国・香港など安くてお手軽な外国に行って買い物と食事のみを楽しんだ話などは出ない。ありがちな女性週刊誌(アンアン、ノンノ、週刊女性、クロワッサン、saitaなど)を置いていない。スタッフの服装は黒一色ではなく(当たり前か)、私が漏らす髪の悩みには敏感に反応して対策を教えてくれる。毛布のような膝掛けで先回りして寒さ対策をしてくれる。こんなに違うのね…と絶句。
---- 私が一番気に入ったのは、担当した美容師さんがいわゆる「モトのいい顔立ち」ではなかったことである。
こんなこと私が言う事ではないが、「もともと持っていない」のに「手に入れたい」と強く思う人ほど、それを手に入れるための努力と知識をたくさん持っていて、感覚も敏感になる。そう、私が「炎の恋愛質問人」であるのと同じ理屈だ。持っていない人間ほど敏感で、問題に対して的確なのである。
もともとあまり苦労せずに問題に向かえた人は、自分の中にノウハウを作り出してきた歴史がない。そういう人に、苦手な自分がいろいろ言われるのは腹が立つ。もともと努力しなくても勉強に適応できた先生に教わる落第生みたいな気分である。
たとえば、恋愛を苦労せずに次々と手に入れて楽しめてきた人には、奥の深い恋愛小説は書けないと思う。問題の本質は無意識にしかつかめていないから、分析なんてできないと思うのだ。数学の天才は決していい数学の先生にはなれない。
林真理子とか、見るからに恋愛に苦労した人の書く小説の方が好きだ。作詞にしたって槇原敬之とか古内東子とか、「苦労してそうだなあ」っていう人の詞の方が好きである。私が竹内まりやの詞をあまり好きになれないのは、彼女は結局成功者で、悲劇的なテーマの詞でも愛される自信満々さが満面ににじみ出ていて眉唾に思えるからである。
主人公にはなれないキャラクターだと自分でわかっていながらも、それでもロマンチストでしかいられなかった人の方が、内部世界はコンプレックスの陰影があって豊かで、魅力的。そんな、素材いまいち、センスピカイチの人と一生をともにさせていただいたらそりゃあ楽しいことだろう。是非そうしたいものだ。
---- って、何の話だったっけ…
|