絶対負けない。たとえひとりでも。

 

 

 

02/10/15(火) am 多忙
仕事が猛烈に忙しくなった。

今は教育係移行期間みたいなもので、まだ席替えをしていないために相変わらず隣の席はスウェーデン先輩。新入社員は教育係になっている先輩の仕事殆ど全てを手伝うので、今は旧教育係のスウェーデン先輩から引き継いだ仕事と、新教育係のワセダ先輩から来た仕事と、二倍の量をこなす毎日。毎日10時すぎくらいまで残業する生活を続けていたら、さすがに疲れた。自分の今後が心から心配。

9時を回った残業中のスウェーデン先輩との会話。

スウェーデン先輩「お前最近忙しいの?」
私「何だかよくわからないんですけど、いろんな仕事がどんどん入ってきて…」
スウェーデン先輩「かっこいいじゃん」
私「かっこいいって……」
スウェーデン先輩「それをやりこなすんだよ。ワセダっていう素晴らしい先輩もいることだしな」

そんなことをさらっと言われるものの、私は自分がどうやって何をすればいいのかよくわからぬまま、毎日を必死に過ごす。

スウェーデン先輩がチームから抜けてしまったので、代わりにスウェーデン先輩の同期であるワセダ先輩が係長のすぐ下になってしまった。そのため、スウェーデン先輩の時と違い、ワセダ先輩は私だけでなくチーム全体の人たちに目配りする必要があって、私がワセダ先輩と一緒に仕事をすることは殆どない。

実際、スウェーデン先輩の持っていた仕事を引き継いでやっている感じなので、いろいろ教えてもらうのはむしろアップル先輩とか、アメリ先輩である。

ワセダ先輩は私とは全くタイプが違うので、一緒に仕事をしても私がそのまま使える技を学べる期待は少ない。メモリが膨大にないと動かない高機能ソフトばかり持っているコンピュータみたいなもので、そもそもOS自体が違う感じだ。私の場合、たぶんメモリだけの問題だったとしても増設するスロット数自体がワセダ先輩より根本的に足りない気がする。

スウェーデン先輩はたぶん私とOSが同じで、メモリのスロット数も同じくらいで、OSのバージョンとCPUを同じバージョンにアップし、メモリもスロット数いっぱいまで増やしたらちゃんと同じように快適に動くソフトばかり持っていたような感じ。

精神的なものの基本はスウェーデン先輩に教わっている気がするので、あとは働き方を自分で考えて数をこなす段階に入っているのかもしれないと自分では思う。

頑張って、ちゃんと仕事ができるようになりたい。だって私はたぶん今後ひとりで生きるから。

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私の精神的なもろさや、「こなれてなさ」を指摘して問題視する人が多い。

たいていの人はそれについて、「なんとかしたほうがいいよ」「心配だよ」と言う。でも私はそういう台詞が一番腹立たしくて、心配するくらいなら何とかしてくれと思う。どうやったらこれを直せるのかアドバイスするか、直すのを手伝って欲しいとすら思う。それができない人には、そう言う資格はない。

私のこの特性を、「ぽきっと折れそうな」まっすぐさとか、「今にも誰かにだまされそうな」こなれてなさとみんな言うけど、私も確かにそう思う。今の状態で、たぶんもう少し無理したら折れる感じだし、私の雰囲気だけ見てだまそうと頑張ってくれる人も多い。

でもこの年齢まできたら、たぶんこの特性はもう直らないだろう。無くなることのない私のコアのような気がしている。今までの年月を振り返って、確かにこの性格でかなり損をしてきているんだろうけど、この性格のせいで今後いくつかの場面で負け組になることが見通せるけど、それでもたぶん直せないなぁと思うのも事実。「じゃあどうやったらひねくれられるんですか?」と聞きたいくらいだ。

ぽきっと折れたり、誰かにだまされたりしたことも確かにあるけど、それで死んだりしなかったし、決定的なダメージを受ける前にそういう人間関係を打ち切りにできるだけの分別とリカバー能力は私にもあるということはわかっている。

「だまされないようにね」とか、「心配だよ」とか職場の先輩にいかにもという口調で言われた時に無性に腹立たしくなるのは、たぶん自分が彼らより修羅場をくぐっている自信があるからかもしれない。苦労は、苦労している人の所に選んだように集まってくるもので、苦労しないで済む人の元には永遠にそういうものは来ない。彼らはたぶん私が今までどういう経緯をくぐったのか想像もつかないだろう。苦労知らずのお坊ちゃんとお嬢ちゃんが多いのだ。

いろいろと周囲の環境や成り行きにいじめられてきた私は、同年代より並はずれた堅実さを身につけているようで、普通より享楽的な傾向の強い職場の人たちの中では完全に浮き上がっている。お金を使う消費的な遊びばかり勧められるけれどどうもしっくりこない。そうして浮かない顔をしている私に彼らは時々余計なアドバイスをする。

東京にひとりでいるのがこの上なく辛くなるのは、この性格をそんなふうに苦労知らずの誰かに物知り顔にしつこく忠告される時だったりする。「……私は少なくとも、あんたたちよりは強いよ」と、心の中で呟く。少なくとも、1人暮らしもしたことのない親がかりの甘えん坊に心配だとか言われたくない。

眉間にしわを寄せっぱなしで生きるのは馬鹿馬鹿しいけれど、彼らのように浮かれっぱなしを私ができるわけがない。お金もなければ、人的資産もこっちにはなくて、私の人生ってたぶん、彼らより楽なものではないはずだと思うから。

 


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