じゃあ楽しもうか? だけど、もうあまり時間がないよ。

 

 

 

03/4/28(月) am 相談に乗ってる場合じゃない
同期のフェアリーちゃんが何と結婚することになった。

相手は前に相談に乗ったことのあるオザケン君ではない。技術系で建築学科卒、私よりひとつ年上のバーバリー君である。

フェアリーちゃんはオザケン君と昨年9月に別れた(2002年9月16日の日記参照)が、その後11月くらいからバーバリー君とつきあい始め、トントン拍子に結婚となったらしい。

私はフェアリーちゃんには言わないが、バーバリー君があまり好きではない。以前新入社員研修で、同じ班にヨッシーという私よりひとつ年上の頭のいい人がいたのだが、ヨッシーが宿泊研修でバーバリー君と同じ部屋になったらしいのだ。その時に、普段のおとなしさとは激変し、同期の女の子たちと親しくしている同期の男性を徹底的にこき下ろす姿を見てしまったそうで、「彼は裏表があって最悪だ」と言っていたのをよく覚えているからである。

ヨッシーは頭がよく、冷静で事実をよく観察するタイプなので、彼の人物評は信頼がおける。それにバーバリー君はどことなくキザで、女性っぽい感じがして私もあまり好感が持てない。だからそんなのとフェアリーちゃんがつきあい始めたこと自体心配だったのだが、そういう人は同性に評判が悪くても女の子に優しいということもあるだろうと思うし、私の好みはマニアックだから、いろんなことをフェアリーちゃんには知らせずにおいた。

で、彼女はめでたくあと4日もすると入籍の予定である。

ところが先日、残業中に夕ご飯を食べにフェアリーちゃんと社員食堂へ行った時、いきなり彼女がぼろぼろ泣き出してしまった。

何でも、バーバリー君の学生時代の知り合いに、バイト先のおかしな中小企業の社長がおり、そのおっさんが学生時代に彼に金銭的援助を数々してきたせいかやたら態度がでかく、二人の私生活に父親顔負けで介入しようとしてきたのだそうだ。

まず初対面でフェアリーちゃんのことやフェアリーちゃんのご両親のことをさんざんけなし、5月のゴールデンウィークにテレビを買ってやるから会おうと言い出したらしい。厚かましく山師のような人間を田舎で見慣れた私には、そういう奴もいるよねというのは自然に受け入れられることだが、教授の娘で東大卒のフェアリーちゃんには大ショックだったらしい。そんな人種がいること自体信じられなかったようだ。

フェアリーちゃんが言うには、バーバリー君はその場に同席しながら、彼女がけなされるのをフォローもせずに過ごし、帰りにフェアリーちゃんが「ああいう人嫌い」と言った時には、「ああいう人だから聞き流せばいい」と言ったきりで、最後には怒り出してしまったらしい。バーバリー君はとにかくそのおっさんの言いなりで、家来のようにへつらっているのだそうだ。それを見て「私の一番の味方じゃないんだ、って思っちゃって……」とフェアリーちゃんは泣き崩れる。

……たぶん、そういう人を親しい知り合いとしているということ自体、たぶんバーバリー君とフェアリーちゃんは根本的にかなり違う背景を持っているはずで、今後が思いやられるのだがまあそれは言わない。男女でそんなことはままあることだ。そこで、そのおっさんに対する危機感が何なのかを整理して、バーバリー君にちゃんと伝えればただ「やだ」っていうよりいいはず、男女の愛は会話から、みたいなアドバイスを1時間くらいして、残業に戻った。

そうしたらうまくいってしまったようで、翌日お礼のメールが来た。

フェアリーちゃんは私に「どうして○○(連打屋の本名)ちゃんはそんなにいろいろわかっちゃうの。きっといろんな経験をしてきて、懐が深いんだね」と言う。

そういえば、入社1年を過ぎ、私への総括メッセージをもらったとき、上司であるゼブラ係長からは「○○(連打屋の本名)さんの一番のいいところは、懐の深さだと思う」と書かれていたっけ。新入社員なのに懐が深い? それは一体どういうことなんだろか…

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ちなみに私は経験なんて何一つ無い。男女の愛は会話から…っていうのは一体どこから出たものか…私の両親を見ていて思うことだったりするから、自分の身から出たことでは全くない。

大体、人の相談ばっか乗ってる場合じゃないよ自分、あんただよあんた。問題はあんた。でもわかってるんでしょう、自分のケースはマニアックすぎて、私の相談に乗れる奴がこの世にはいないっていうことが。普通に考えたら答えがひとつしかない場面であっても、自分の場合、模範解答では0点で、先生が採点に困った揚げ句に×をつけちゃうような答えでやっと点がつくというような特殊なシチュエーションしか訪れないっていうことが。

別にいい。どうせ、ゲテモノ食いでかつゲテモノ食われだ!!!!

この開き直りがどこまで続くのかよくわからないが、とりあえず私は来月27歳になる。気分最悪。もっと普通に生まれたかった。

 


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03/4/13(日) pm 「癒し系」?
大体、こんな小学生みたいなことを、いつまでも続けているわけにはいかないのだ。今時、小学生だってこんなことにはならない。そう思うものの…

私も、書かないだけでいろいろなことが起こってるってことで…常に小学生レベルで推移しているけど。

それにしてもサディストばっかりで、私も何て言うか、何も実生活で「ハンニバル」みたいなことをしなくてもいい加減良さそうなものなのにどうしていつもこうなるの?な毎日。

なんでだろう…どうして当初そんな気がないのにいつもこんなふうになってるのはなんでだろう…どうしていつも…

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相川七瀬「六本木心中」を聴く。高校生くらいまでさっぱり理解できなかったテイストだというのに、相川七瀬風のアレンジになって、社会人になった今聴いてみたら「ああ、なるほどね。もうちょっと荒んだ感じでもついていけたなこりゃ」とすんなり理解。とうとう私は、ここまで辿り着いてしまったのだろうか…

最近、椎名林檎の曲も「六本木心中」もすんなり理解できるなんて、やっぱり年のせいかもしれない。こんな私でも年を取ればそれなりに。

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近頃、元教育係のスウェーデン先輩の、私に対する接し方が激烈に変だ。

私はどうやら、スウェーデン先輩から職場でのカウンセラーとして位置づけられてしまったようなのだ。

まあ私にはよくありがちだ。強がっていつも主役をやっている人の暗い側面を引き受け、その人の裏の顔と話をして慰めるカウンセラー役…今まで数限りなくそんなことがあった。

そういうのは大概において普通は「彼女」とか「奥さん」の役割だと思うのだが、いつも主役をやっている人っていうのは奇妙で、彼女の前ではそういう顔を出せないらしいのである。ちなみにスウェーデン先輩には現在婚約中の彼女がおり、来年1月に挙式予定。

彼女に弱い顔を見せなくてどうするのだ。どうしてみんな私に弱音を吐きに来るのだ。私のことは何ら引き受けるつもりがないくせに、私ばかりに労力を使わせる。私は彼らに対して全く恋愛感情も何もなく、礼儀にのっとったボランティアなので、全くの大損だ。

これがスウェーデン先輩だけじゃなくて、何年も前からいろんな人から共通になされてきたことなんだと自覚すると、悲しいやら腹立たしいやら。今こそ数年分の恨みを叫ぼうか。

「ふざけるな。私はお前等の愛人でもお母さんでもない!! どいつもこいつも!!!!!!」

こういう役割の女を公明正大かつ簡単に愛人にできた時代にもし私が生まれていたら、殿様から弱音吐かれざまに手をつけられ、あっという間に殿様の第一側室になっただろう。決して正妻にはなれず、正妻がすでにいる大名の第一愛人という感じ。正妻が死んでも私は正妻には決してなれない。

よかった、現代日本に生まれて。一夫一妻制万歳。私は理性も強いし、私を一番にしない人間に傾ける情熱はこれっぽっちもナシだ。

ナシなのだが、私がどうあれ頼ってくる人間はそんなことお構いなしらしい。オフィスで私が仕事をしていると一日一回はスウェーデン先輩がデスクそばにやってきて、どうでもいい話をして自分の席に帰っていく。

私に来るということは何かよっぽど辛いんだろうと思うので、礼儀にのっとりお菓子をあげたりしていたから最近はエスカレートしてもうダメだ。信じられないが、最近は私がパソコンの画面を見ながらひたすら仕事をしている後ろに忍び寄り、椅子の背もたれに体をすりつけ私を驚かせて去っていったりする。

ちなみに、たぶんこれはセクハラといえばいえるのだろうが、スウェーデン先輩は別にもはや私にとっては兄みたいなものでもあり、合コン好きの先輩のことは全く異性視していない(合コン好きの男性は、私にとっては女の子よりも恋愛対象外)ので一応私の中ではセクハラではない。

しかしながら、このようなことが仕事時間の最中に繰り広げられるのはいかがなものか。

私の椅子にじゃれつくスウェーデン先輩の様子を、私の隣の席のワセダ先輩が見ているわけだが、この間、

「俺、最近ますますお前とのコミュニケーションが欠かせなくなってきてなぁ」

と私に言ったスウェーデン先輩に、

「お前のそれはもうコミュニケーションっていうか、肉体的コミュニケーションだろ」

と冷ややかな口調で言っていた。

その割に、その翌日、外出先でプレゼンが終了して打ち上げに飲んで会社に戻ってきて、酔った勢いか自分もスウェーデン先輩と全く同じことを私の椅子にしていた(…それで仕事のストレスから解放されるならそのぐらいのことはやっても別にいいけど…)。

だけど、あんたたちもう27歳だろうに。スウェーデン先輩なんか婚約者がいるし、私に甘える資格はない。女が7割いるチームの中で私しかそういうことがないのを見ると、私がよほど甘えやすい人間だとしか思えなくなってくる。「お前としゃべると俺は癒されるんだよなー」…とスウェーデン先輩は言うが…

…ひと言言っておこう。私は決して人を癒す人間ではない。少なくとも、東北にいる25年の間、そんなことは一度たりともなかったってもんです。カウンセラー役は何度もやるものの、それは決して癒されるからという理由でのことではなくて、「僕を叱って!」系に近いものばかり。押しも押されもせぬ、戦う女・アマゾネス系が私のキャラクターだったのに。

私は東京に来ると「癒し系」ということになるのか…? この攻撃的な私が…

みんなまだ私の本性を知らない。年齢も年齢だし、こう見えても結構ドライに周りを洞察している。マックさんに「怖い」と評された私の本性だ。

要するに、相手が仕切れる程度の能力(つまり相手よりは下)で、懐の広さとおっとりした雰囲気(東北育ちの私は少なくとも東京育ちのお嬢さんよりはそういうものを持っているんだろう)さえあればこの荒んだ私も「癒し系」に見えるっていうことか…?

いや、馬鹿にされてんのかな単に。

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大学時代の先輩やら後輩やら同級生やらが聞いたら目をむくだろう。でもたぶん、私をやっと普通(あるいはそれ以下)扱いできるだけのレベルの人たちはそろった職場にいる、っていうだけのことだろう。

私はやっぱり、東北を捨てて正解だったのかも知れない。

 

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