お願いだから、もう時間がないんだから。

 

 

 

03/10/26(日) pm
今日は1日中眠った。明日は休日出勤。今月は毎週、週末のどちらか必ず出勤している。ワセダ先輩並みのワーカホリックぶり。

こんなではダメだ。早く、早く嫁に…

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自分の成長ぶりがはっきりわかるのは、仕事くらいのものだ。昨日はひとりで名古屋に出張し、地方の客先でその企業の社長の息子相手にプレゼンをしてきた。そこにいたのが社長の息子だとわかったのは終わった後だったので、まあどうでもいいのだが。

いつもワセダ先輩かアメリ先輩と一緒にプレゼンに行っていたのでさすがに緊張しちゃってがちがちになるかと思ったが、そうでもなく、結局一応無事に終わって自分でもびっくりした。私はまだまだ未熟だが、失敗と言えるほどの失敗は免れたらしい。一緒に行った企画担当のチューブさんもフォローしてくれて、私はやっぱり仕事にだけは恵まれているのだ。

…と思っていたら、後で聞いたら私が1人で行くのが初めてだということをワセダ先輩がわざわざチューブさんに電話して、フォローしてくれるよう事前に頼んでいたらしい。

プレゼンが終わった後、チューブさんがそのことを私に教えてくれて、こう言った。

「気を使ってるねぇ、って僕が言ったら、気を使ってるんですけどね、なかなか伝わらないんですよね、ってワセダ君が言ってたよ」

何だそりゃ。いや、ありがたいと思ってますが…伝わらないって言われてもわからないところでやられては…。こういうことが実は他にも日常的にいろいろあったのかもしれないが、こうやってチューブさんが言ってくれなければ今回も気づかないところだった。いや、それ以前に伝わったところで何なんだ。

やっぱりワセダ先輩は過保護だ。もっと部下を突き放せるようにならないと、この人の器はいつまでたっても大きくならない気がする。私も成長しない。だから私は自ら離れよう離れようとしているのに、結局心配されてフォローされてしまう。全く意味がない。

実力不足のこっちが悪いのか、過保護な向こうが悪いのか、うーん。

 


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03/10/21(火) pm 碑文谷の月
いやあご無沙汰してました。最近、ひと月1回しか更新できてないのはひとえに、仕事のせいみたいです。

最近、週末もどちらかは休日出勤する有り様で、息も絶え絶えです。今日はさすがに体が悲鳴をあげそうだったので、休んだら1日中眠り続けてしまいました。

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忙しさにかまけて、考えるべきことを全く考えずに過ごしている気がする。

今日は休んだのに、結局眠り続け、洗濯をするので手一杯だったし。

いったん出勤してしまえば、次から次へとやらなければいけないことをこなしてあっという間に深夜残業。仕事は好きなんだけど。確かに。

仕事に追われ、仕事にまつわるストレスフルで小面倒くさい人間関係に巻き込まれてゴミ箱を蹴り上げたい気持ちになるのも、「自分が仕事をしている」という想像をする時に必ず出てきた光景で、実は学生時代から予想していたことだったりする。

私が仕事をするのだから、そういうことが起こってくるのは当然なのだ。たぶん、根っからそんなガリガリした感じが好きなのだから。

そういえば、おととし今の会社に行くことを決めた直後も、日記でこんな風景に似たことを考えていたし。もともと、こんな風になりたかったらしい。

…いや、それにしてもである。私はもう27歳。大学時代の仙台の友人たちはどんどんライフステージを先に進めている。私は奇妙なねじれの状態にあって、年齢的には同期の人々より首ひとつ先を行っている。なのに私はいまだ彼らにすら追いついていない。

去年オザケン君の冷たさに泣いていたフェアリーちゃんはバーバリー君と今年春に結婚してしまった。妹の子供は1歳になり、元気に走り回る。弟には8月に彼女ができた。

そして私は、毎日深夜残業。最近は週末の片方も休日出勤。

プライベートでは会社の女性の先輩たちと仲良くなった。夏はローズ先輩(27歳・女性)とお台場の温泉に行った。先月はスタージュエリー先輩(30歳・女性)の遊びに一緒に連れて行ってもらって伊豆でシュノーケリングをし、今月は六本木ヒルズで映画を観た。この間の週末は、アメリ先輩(28歳・女性)夫婦の家に遊びに行ってギョウザの皮を作り、料理のお手伝いをした。

結構充実しているが…しかし、このままではいけない! また何も手に入れることなく過ごしてしまっているじゃないか自分。

一体どこにあるんだろう…私の幸せは…

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こっちに残してほしいと志望することに決めたのは、望みの仕事をしたかったから、それと、東北の男の人とはどうも合わないらしいと気づいたからだ。ただ、仙台を捨てれば親しい友人たちがみんな消えてしまい、とても孤独な思いをするに違いないとは思った。

今は、スタージュエリー先輩やアメリ先輩と仲良くなってそういう不安は消えた。スタージュエリー先輩はニューヨークに留学していた経験があり、友人のネットワークが格段に広くて、遊びについていくといつも面白い人たちに会えて嬉しい。仕事でも何人かの先輩には何かと相談に乗ってもらえて、同期の友人が少ない私も孤独にさいなまれることがない。

忙しく仕事ができて、いい先輩もいて、今とても幸せなのだが、これに安住してはいけない気がする。そう、いけないんだよ自分。まだだめなんだよ。肝心なことを忘れているんだよ君は。

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先々週の金曜日、ゆがんだ嫉妬ににさんざん振り回されたあげくタクシーを降りて立った碑文谷の空には、月が出ていた。

古語の「いとほしさ」と、現代語の「いとおしさ」が表裏になったような複雑な感情を抱きつつ、隣を歩きながらぼんやり月を見上げる。

これをどうしようか、と思いながらも喉元に突きつけたら苦しげな顔をさせてしまうに違いない。だから私は口をつぐむ。

きっと笑われているのだろう。大事なことを何一つ言えない私は。

 


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