ねえ、雨の日って何してる?

 

 
99/6/30(水) pm どんな路線で売りたいの?
ミスマッチという路線の売り方ってありなんでしょうかね。

そういえば奥さん、聴きました? 深田恭子の「最後の果実」。結構歌うまいかもしれませんことよ?

はぁ、この口調、疲れる……。

あの曲自体は……「アイドル」っていう路線とは違う気がする。エンクミの出してるCD群の方がアイドル色は強いよ?

普通、アイドル路線でCD出すなら曲の良さは別に二の次でもいいよねぇ(いや、セールスには曲の良さは重要だが、アイドルの出すCDの場合、音楽性はキャラクターアピールよりも重要なことではない)。

大事なのは「明るくかわいく健康的に」。プロモーションビデオもこだわります。太陽の光まぶしく柑橘系の香りが漂い、青空、南の島……そこまで金が出せなければ砂浜や芝生やプール。

もちろん曲は話題性が必要だし、タイアップ欲しいし、とりあえず有名プロデューサーつけてね! ってなもんです。

だけどどうも、深田恭子は違うらしい。アーティスト色を出して行くつもりなのか? 出演するトレンディ・ドラマの感じは奥菜恵などと同じようなアイドル路線をあまり外れていないような気がするが、歌の売り方は違っている。何でも特定のプロデューサーは置かない気らしい。

曲に関しても、雰囲気的に「中谷美紀」方向のバイアスがかかっております。純粋さと頽廃を両方とも持ってる、ファンタジックでスケールのでかい曲ですよ。浮遊感もデジタリックな感じもあり、イメージは宇宙。「クロニック・ラブ」よりは宙に浮いてる感じがしないけど、広がり感はある。

プロモーションビデオも、一歩間違えばグラビアアイドルの出してるビデオか?と見間違いそうないわゆる「アイドル」的なものじゃないらしい。ちらっとテレビで見ましたけど、曲の雰囲気に良く合った、非現実的でファンタジックな映像でしたよ。

だけどこのまま行ったら、歌のイメージとドラマのイメージが分裂して、相殺しそうな気がするけどなあ…。どっちかに統一した方がいいんじゃないかねぇホリプロさん。

私としては深田恭子の顔は正統派「アイドル」とは違うと思うんで、歌の路線で統一していって、ドラマはちょっとクセのあるサスペンス系にのみ出演するよう調整ってのはどうでしょう? 個性的なきつい顔っていうのは、正統派じゃない分だけ「アイドル」にしちゃわないほうが化ける回数が多いと思うんですが。

それにしても……一体私、何者なんだ?

 
99/6/29(火) pm フェアリー再び
パンプキン・パンツと白タイツのおっちゃん(かどうかはわからんが)フェアリーの出た友人宅で、3日前またも新種のフェアリーの存在が確認されたらしい。

はい、それじゃみなさん、親指と人差し指で○を作って下さい。そしてそれを右目に当ててー……、はいメガネ! ってそうじゃなくて!!

今度のは親指と人差し指で○を作ったくらい……友人は私と同じくらいの指なので、身長5センチくらい。パンプキン・パンツの彼は身長10センチくらいだったから、半分の大きさだ。

カサカサと音がするので振り返ったら、ファックスの上から後ろに何かが隠れたような残像が見えたらしい。でもなにもいないので、気のせいかと思って再び机に向かったら、また背後でカサカサ……そして振り返ったら。

ファックスの隣の鏡の前に、白いちっさい何かがいて、彼女が振り返ると逃げるようにたかたかたか……とファックスの方に走っていったらしい。すぐにファックスの裏を見たが、何もいない。

友人は乱視かつ近視なので、今度のは服装までは見えなかったらしいけど、とにかく小さい人間みたいなものだったらしいのだ。

そういえば、パンプキン・パンツの人は友人の妹さんも見たらしい。たった2泊で、夜中に重たいと思って目を覚ましたら腹の上に黒いちっさいかたまりが乗ってたんだそうで。大きさ的にはパンプキン・パンツの人が該当する。

感じ的には幽霊とは違うらしい。おどろおどろしいこわーいものではないが、実写の映像にそこだけアニメの映像を入れたみたいな違和感があるらしく、見ると笑っちゃうそうだ。

うらやましいなー……私も泊まったはずなのに、熟睡しちゃったよ。友人はまもなくその部屋を引っ越してしまうから、私は永遠に彼らと会えないのかも……悪い人じゃないらしいし、ぜひ彼らには、友人についてって次のアパートにも住んでほしいなあ。

友人には悪いが、勝手にそんなことを願っているのでした。

 
99/6/28(月) pm お茶
お茶を飲むのが習慣なんて結構かったるい趣味だよなぁって思っていた。

でも昨夜遅く、私は考えを改めました。

友達からもらったキャラメル・ティー(キャラメルの香りがついたフレーバーティー)、甘い香りに目がない私はもうくらくら。牛乳と砂糖を入れてあまーくして飲んだらもう最高! どうやら、お茶を飲むのは至福の時間だったらしい。

よし、毎日お茶飲むぞ!

 
99/6/27(日) pm 体力
私は基本的にすごく体力がない(と自分では思っている)ので、普通の人がどのくらいの感覚で日常生活を営んでいるのかがすごく知りたい。

もしかすると、他のみんなは私よりはるかに毎日調子よく生きているのかも知れないよなあ。体調がいいっていうのはどんな感じなんだろう。

それとも、やっぱりみんなもだるく起きて、一日中自分の興味関心で体力足りない分を補いつつ、無理矢理体をだましながら生きているのだろうか。

めちゃくちゃ体調がいいというのはどういう状態なのか、1日でいいから経験したいなあ。

 
99/6/26(土) pm そして風が吹いた
いろんな人がいると、起こらないことってないらしく、そして変わらない風向きもないらしい。

いつどんな風がふいてくるかわからない。でも前と同じ風がふいたとき、前と同じように前に進めるだけの帆をまだ自分が持っているのかどうか焦ってしまうなー。

その風が少なくともモンスーン並みの十分な強さがあれば乗っていけるけど、ただの突風だったらやだなぁ。

 
99/6/25(金) pm 至福
それは、夜中にツタヤで欲しかったCDを財布の中身めいっぱい使ってまとめ買いして、店から出てすぐにCDプレーヤーにセットして聴きながら帰るときのことを言うに違いない。

CDってどうして、初めて聴くときあんなにドキドキするのだろう。特に、自転車に乗りながらの初聴き。

店から出てすぐCDプレーヤーにセットするときは指先が震えてしまうほど……

禁断症状?

 
99/6/24(木) pm 悪夢
今日の午後の夢。

ある男と、「結婚してくれ!」「やだ!」「きっとうまくいくよ!」「そんなの住んでみなきゃわかんないじゃん!」「だったら住もう!」……みたいな売り言葉に買い言葉で、一緒に住まねばならなくなった。そいつはどうやら私にかなりやる気満々で求婚していたようだ。

嬉々として部屋の下見に連れていかれたが、これがなかなかきれいだった。ただ、やたら床が白いなーと思ってはいた。で、入ってきたのと違う方から階下に降りてみたら、何と一階にブライダルショップが……? プレブライダルプラザ、って書いてあるよ!? おい。

とにかくやばい。こりゃお試しなんて言ってる場合じゃない。あいつは本気だ……とりあえず逃げるぞ自分! とばかりにめちゃくちゃ走り出した。逃げるのだが何故か相手も下に降りてきて追いかけてくる。つかまらないようにひたすら全速力で走った。

走りながら思った。

(私の方はあいつを全然好きじゃないけど、でも向こうは覚悟決めて私の面倒見る気みたいだし、案外もうこのまま面倒見てもらった方が楽なんじゃ? この状況も結構しあわせか? だって一応かなり愛されとるし……いや、いかんいかん。)

迷いながら走っているところで目が覚めた。

しっかし……あれは一体誰だったのだろう。顔も姿もわからない。まあでもこんな夢は願望とか予知とか外見通りの意味じゃなくて、何かの象徴のことの方が多いんだし。

それ以前に……あんなの予知夢だったらやだ!!

 
99/6/23(水) pm 信じるものは救われた?
今日早速八幡様に行ってきた。おみくじ引いた。

「失せ物  早く出るでしょう。物の間にある様です。」

ふーんと思いながら帰ってきた。バイトのため地下鉄に乗った。ふと財布を出そうとしてバッグを開けて中を探ったら、

「あれ?」

手帳やCDプレーヤーや財布の間から、なんと、数日前になくしたはずの貯金通帳とキャッシュカードがそっくり出てきたじゃありませんか!

えっ、これはどういうことなんですの一体!

数日前はどんなに探しても見つからなくて……そうだ、確かこのバッグの中も空っぽにして調べて、バッグというバッグを空っぽにして調べたんだから、こんなところから出てくるはずないのにどうして!!!

たぶんよほどすごい顔をしていたのだろう。だって真向かいに座ってる人の顔を思わず見ちゃったはいいんだけど、真向かいの人が妙な顔してこっちを見返したよ。

とにかく魔法のように消えた貯金通帳とカードが、八幡様に行ったら今度は魔法のように出てきてしまった。これはもう、一体何?

私の後ろの人が、八幡様の境内にいる誰かに恋をしていて、そいつに会いに行きたいがためにわざわざ私にとって最も重要な物を隠し、八幡様に行ってそいつと会えたがためにもう用済みだとばかり再び私に返したのだろうか。

……案外、そうかも……。

でもそんならもっと早く言ってよ! もう再発行の手続きしちゃったよ!! バカ!

 
99/6/22(火) pm 困ったときの「ピンポーン」
私は近くの八幡神社に行くのが好きだ。

八幡様は私の守護神なのだ。根拠はまだない。

でも「ギリギリchop」を聴いて胸が痛くなるような暮らしぶりだから守護神が八幡様っていうのはなかなか似合うかなと思って。ほら、いつ海上で扇の的を射ろと言われるかわからないし。

ここの100円自動販売おみくじが良く当たる。お金を入れると「ピンポーン」という安っぽい音と共に落ちてきて、まるで往事のドリフの神様コントみたいだけど意外にこれが良く当たる。

煮詰まっているときに不思議とそれにマッチした戒めの言葉をくれるのでなかなかすごいよ。「世の中めんどくせーよ!!」と思いながら引いてピンポーン「背負うものが多いほど実りも多い」。

気が向くたびに行ってるけど、しばらく行ってないし、とにかくそろそろ八幡様におみくじを引きに行かねばならない。

この頃大きな発作が度重なって周囲に迷惑かけっぱなし。こんなじゃ生活続けられないし、ちょっとばかし八幡様に叱ってもらわないとダメだわ。「1人で戦えよ」って言ってもらわなきゃ。「がんばります」って八幡様にお祈りしたら、少しは気持ちもすくわれるだろうか。

 
99/6/21(月) am 赤いパンプキン・パンツ
景山民夫の小説に「ホワイトハウス」っていうのがある。「幸福の科学」に入信したっていうのは好きになれないけど、景山民夫の書いた小説は好き。これは、新しく引っ越した家に、妖精が次々と現れて話をしたり助けてくれたりする話だ。

週末、ある友人のアパートに泊まった。とてもいいやつで、部屋もまるでおばあちゃんちのように懐かしい。畳の上で気が済むまでごろごろして、むやみに話しかけて、私のココロは「ハニワが有田焼になった」っていう感覚を存分に味わった。

ところで、この友人のすむ家では何かが起こるのが常。前にすんでいた一軒家では「白いものがいた」とか「気配が…」とかって言ってたけど、今のアパートも例外ではなくて、「足だけの人が来た」とか、「突然背後で水音がした」とか。こういうのも毎回楽しみにしながら遊びに行く。

大収穫だった。「妖精を見た」んだそうだ。

10センチくらいの身長だったらしい。ふっと見たら、赤いパンプキン・パンツと白いタイツの足が、丸い蛍光灯にぶら下がってよいしょよいしょと登っていたらしい。

すごすぎる!! 私も見たい、ぜひ見たい。赤いパンプキン・パンツに白いタイツなんて既にどっかのギャグマンガじゃないか!

…でも結局私ったら、足だけの人や水音や妖精に遭遇することもなく、ふとんにくるまって熟睡してしまうし…。

たぶん彼の出現と彼女の家の居心地の良さとは無関係ではあるまい。妖精は住み心地がいい家にはすんでくれるのだろうか。

うちも掃除しとくか。週末一緒に飲んでくれる妖精が欲しいから。

 
99/6/18(金) pm 人がいるということ
やっぱり人がいないっていうのはダメなんです!!

そんなことはわかってるっちゅうねん!!

以上!

……と終わるのはあまりにも情けない! 仮にもバイトで論文添削などして「具体的に述べよう」とかコメントしているとがった日記ライター連打屋としては、もうひとひねりもふたひねりもしたいです。よし、じゃあアメ細工よろしくちょっとねじってのばしてみよう。

最近私のSOSサインは過剰に過ぎるようで、今日も1人の友人が心配して出先からわざわざ公衆電話でうちにかけてきてくれたくらいです(しかもPHSに)。

「いや、ちょっと君が死にそうだったから……」

っていうのが電話の理由だなんてちょっとすごいよ!? でも元はといえば、

「いやあ、切ないね。切ない。」

とかってメールに書いた私が悪いんだけどね。うん。

とにかく今日は人がいるからこんなことが書けるというわけですね。ブラボー友達!! フォーエバー友達!!

そしてあさってにはテンションが昨日までと同じになります。またとがるんだね。そうだよ。(自分との対話1999July)

とがった私も面白いよ!(っていうかとがった私の方が面白いっていう噂が……) 乞うご期待!!

 
99/6/18(金) am それでもカラダはコワレモノ
私は基本的にちょっと早起きなハムスター生活なので、夜中のTVをよく見ている。

最近のお気に入りは頭文字D(イニシャル・ディー)。

子供と青少年の教育にはとても悪い走り屋マンガです。あんなの見たら実際に走りたくなるに決まっていて大変良くないですね。独特の変な価値観もあるしね。「峠」とか「地元」とか「メンツ」とか、聞き慣れない言葉だわ。

……って思いながら見ていたのに、いつの間にかすっかりお気に入り。別にCGを多用しているから好きってわけでもないみたい。実は私も走りたいらしい。ダウンヒルでギリギリまでアクセル踏んで、ヘアピンに真っ直ぐ突っ込んでいきたいんだってさ。

でも実際はスキーだってスピード出るから嫌いだし、車もスピード出してるのは大嫌い。怖いから後部座席に座ってもシートベルト締めて親に笑われる。仕方ないじゃんすぐ壊れるカラダなんだから。

壊しても壊れないカラダがあれば走り屋になりたい。私だって、マリオカートじゃ加速重視でスピンしやすい危険なヨッシー使いでドリフト大得意、ピョーンと飛んでタイヤを「キャー!」とか言わせながらレインボウ・ロード爆走。滑る、飛ぶ。好きなコースは弟にもベストラップをゆずらなかった。飛びすぎて暗闇に落ちようとも、大好きな虹色の道は誰にも渡さない。

ああやばい、危険な指向だわ。やっぱり私は、カラダさえ壊れなければ立派な走り屋になってたみたい。

 
99/6/17(木) am 調子が…
体の調子がいいような悪いような、妙な感じ。

私は忙しい方が精神衛生上はいいようなんだけど、肉体的にははかばかしくついてこない。本当は眠りたくも食べたくもないし、ストレス解消に買い物なんていうのも甘ったれでさいてーだわ。

お風呂で使うアヒルのおもちゃなんて、どうして買ってしまうんだ自分。だって押すとピーって鳴くんだもん仕方ないじゃん。それにあれはプレゼントだから。だから衝動的にプレゼント買いたくなるところが変だって言ってるの。そんなことない!!

ほら、だったら聞いてみろ! 「ピー」 うっ……ひ、卑怯だぞ……。 どうだ、まだまだ聞け!! 「ピー、ピーピー」 うう…ま、負けるもんか… 「ピーピーピーピーピー」 ああっ、やめろ、やめるんだ……!!! 「ピーピーピーピー、ピーピーピーピーピー!!」 (必殺・自分との対話1999)

 
99/6/14(月) pm レトロ感覚ロマネスク
ドラマ「ロマンス」は、セクシュアリティに詳しい人から見ればひどく不評らしい。当然だと思う。素人から見ても描き方が古すぎる(偏見に満ちている)から。

あの「シドニー」の人々のようなゲイの書き方は、ゲイの人たちをまるでグロテスクなものとしか見ていないような印象を受ける。私から見てもすごく不愉快だ。

ジュンペイくんは女性になって男の人を愛したいタイプのゲイというより、男のままで男を愛するタイプのゲイだと思う。つかこうへいは同じゲイの中でも形がいろいろあることをわかっているのだろうかと疑問に思ってしまった。レズの場合にも言えると思うけど、同じ性のままで同性を愛したいタイプと、異性になって同性を愛したいタイプと、2つのタイプがあることくらいは私にも何となくわかる。

大体、父親たちより息子の代の方が古い描かれ方ってどういうことよ(父親たちにしても偽装結婚のあたりがかなり古いなぁと思わざるをえないけど)。ジュンペイくんははじめ、男の姿のままで男を愛するタイプっぽく描かれていたのに、カミングアウトしたら途端に「オカマ」になるなんて絶対変。「尽くす」のと「女になりたい」のとは違うんだもの。

大体あのドラマの中で「オカマ」という言葉の使われ方自体、古いし差別用語的な印象。ゲイに対して興味本位か「ゲイなんて俺とは別な生き物だよね」って思ってる人が書いたとしか思えないよー!

ある人のHPで読んだら、ロマンスの原作の小説では、次のオリンピックの開催地がモスクワの設定なのだそうだ。つまりもともとの原作の時代が古いらしい。またドラマより演劇版の方が、ゲイの描き方がひどいそうだ。ひどすぎる。同じゲイを描いたドラマでも、もっと新しめの、偏見の無い作家が書いたやつにすれば良かったのに。ゲイの人たちがこのドラマを見たらとても悲しむだろう。だって私だってかなりショックだったよ「なんて古いんだ!!」って。

大体どうして「自分は奴らとは違う」なんて思えるのか。一般的なものが全部正しいなんて言い切れないのに、そんな論理を今時自信を持ってお届けするとは何なのだろう。あーやだやだ、変なワク。

 
99/6/13(日) pm 奇声
友人が小学校の近くに住んでいたことがあって、彼女の家に行くと夕方にはよく小学生の声が聞こえた。

下校の時の小学生の会話や声は、とてもとても懐かしい音で感動。学校も遊びも社会も子供の絶対数も、いろんなものが様変わりしてるはずなのに何で子供の声だけが変わらないのか不思議なくらい同じ。壁などものともせずに聞こえてくる声で、外を歩く姿が克明にアタマに浮かぶくらい、彼らは私が子供の頃に小学校で聞いたのと全然変わらない声をあげている。

きっと3年2組鈴木たかひろ君(仮名)は、ケースをとっくに無くしてしまったたて笛を裸一貫でランドセルの片側に突き刺し、もう片側にあるフックに振り子のように給食袋をぶら下げ、ふたと入れ物部分の間にはこないだの雨の日学校に起きっぱなしにした黒い傘を長々と横にはさんでいるのだろう。ランドセルの中には暑くて脱いでしまった靴下がきゅーっと丸まって、教科書にはさまれながら申し訳なさそうに入っている。隣には習字道具を重そうに抱え、乱暴に使いすぎて既にぼろぼろのランドセルを腹側に背負った友人・佐藤みつる君(仮名)が歩いている……

というくらい懐かしいのだが、同時に今になってその声をよくよく聞いてみると不思議なことに気づく。根底にはずっと懐かしい感じがするのだが、しかし時にとてもとても奇妙に感じる瞬間があるからだ。

確かに、200メートル先を行く友達に「けんちゃーーん!!!」とか、いきなりたて笛で「コンドルは飛んでいく」とか、そういう気持ちはよくわかるのだ。

だけどさすがに、時々聞こえる「きょえーーーー!!!」とか、「ぎゃーーーーっ!!」とかの動物のような声までは、私がいつのまにかどこかに置いてきてしまったフィーリング……

そう! これだこれなのだ。今の私に足りないもの、そして世の大人たちが「子供の頃に戻りたい」という一番の理由はこれなのだ。童心に帰るというのは、きっと本質的には仕事が終わり家に帰る道すがら、道っぱたで「ぎゃー!」とか「ほげー!」とか叫ぶことにちがいない。うーん、究極のピーターパンシンドローム。

1日でいいから、「世界中が子供に返る日」を作りませんか?

 
99/6/12(土) pm 自転車の上で
最近よく自転車に乗っている。

普通は中学・高校時代の方がはるかに乗っているものなんだろうけど、私はここ数ヶ月の方がはるかに乗っている。

高校で自転車通学じゃなかったのは学校じゅうで私くらいのもんだった。本当に全然乗らなかったから、友達に「自転車乗れるのか」ってきかれたことが何度もあった(悲しかった)。あとはたまに自転車乗ってる姿を見た友達から「乗り方がたどたどしい」とか言われたこともある(確かにそうだった)。

今の私の立派な乗り姿を見てくれ!! 乗り方のたどたどしかった昔にくらべたらすごいぞ! 変速「速」のまんまでこいでるし、坂道も自転車降りずにこげるし、家から駅前まで出るのにはバスで行くときの所要時間の半分。まるで海中のマグロかサンマかペンギンのようだ。ちょっと筋肉がついたような気もする。

でも街中を走るときは障害物が多い。突っ込んで片っ端からなぎ倒していきたい場合がある。

はいはい、そこのラブラブのお二方! いい年こいてぼーっとトロトロ歩いてんじゃないの、公道を歩くときはお互いのカオだけ見てりゃいいってもんじゃないんだからねっ! ほらさっさと腰から手を離す! でないと追い越せないんだから! はい通して通して!!

ああ私は歩道で苛立つペンギン。

 
99/6/11(金) pm ワンルームではお静かに
どうやらお隣の藤田さんが、事実上「週末婚」状態に到達しているらしいことが本日判明した。

どうせこんなの量的にはまだ前より程度落ちたんだから、どうでもいいといえばいいことなのかもしれない。毎日だったあの頃は、「うるさい」とか「いい加減にしろ」とかいうよりむしろミカちゃんの体調の方の心配が先に立ったものだったよ。

だけどね、だからって質が上がるのはどうかと思うのです。学校教育じゃあるまいし、数が減れば質が上がるってそりゃなんじゃい。

まあとりあえず、それなりの騒音はもう覚悟してるし実際もう特に感想はないし私も「おあいこね」とか思いながら夜中に華原の曲気兼ねなく歌えるし深夜に掃除機かけたりできるし仲良きことは美しきことかなだけど、それにしても、

 最近のキミタチは一味も二味も違うじゃないかあ!!

 何なんだ、「どかんがすん」って!? 君らは一体何をしているんだい? お願いだから壁の薄いワンルームの部屋で思い切ったことはやめてくれい! いくら5年目でマンネリだとしても、あぶないお遊びは体に毒だぞ!!

 
99/6/10(木) pm スリーアワーズ
今日という今日は自分が嫌になった。

確かに、いすを1つあけた隣の人の猛烈なせきを聞いたときからやばいと思った。密閉された空間の中でずーっとせきしてて、やばいなやばいなって思ってましたよ。

だがしかし……たった1時間半後、私も同じせきをし始めるとは何事ぞ。

こんなにもすぐにうつるなんてあまりにも貧弱すぎる。せめて1日とか時間あけてからかかれよ。即座に空気感染なんてどんな体だ。免疫あるのか?

 
99/6/9(水) pm 踊る大催眠術
催眠って、本当に効くのだろうか。よくテレビでやってるのを見るけど、あれを自分もやってみたくてやってみたくて仕方ない。

やるなら集団催眠に限る。なるべく人間関係が絡み合い、複雑な力関係が存在する人たちをずらりならべて、猛烈に集団催眠にかける。力関係もどろどろの人間関係もこの際なし。

「それでは、私がこれから5つ数えます。5つ数え終わると、踊りたくて踊りたくて仕方なくなります。何がいいでしょう? マイムマイムがいいですね。私が5つ数えて手を叩くと、爽やかな気持ちで目が覚めます。そしてこの音楽がきこえてきますよ。そう、マイムマイムの音楽ですね。この音楽がかかると、みなさん一斉にマイムマイムを踊りますよ。そう、手をつないで、楽しいですね……。はい、1,2,3,4,5! はい!」

♪チャーラーラララーラーラーラーラー、ラーラーラーラララッラッラ……

踊れ踊れ! イヤミな部長もセクハラ上司も、反部長派の課長だって、みんな楽しく鎖をほどき、おててつないで踊っちまえ!!

よーし次は、「本音で花いちもんめ」いってみよう!!

 
99/6/8(火) pm too busy holiday
とりあえず洗濯。洗濯物を干し、いつも会えない友達に手紙を書く。押入の袋を引っぱり出して論文リストを参照。身支度してチャリに乗り学校。図書館と文学部棟を往復して、レファレンスに論文6本頼んで、図書館で猛烈な勢いでコピー取って(でかい辞典でも和綴じ以外はガンガンコピー取れるのが図書館の良いところ。)、とりあえず学校終了(学校での滞在時間は移動時間をのぞき1時間半)。髪を切って1時間、自転車で街に出て駅前でメガネを取りに行って、百円ショップで食べ物とドライバーセットを買って、自転車に乗って家まで帰ってきた。全てが終了してもう9時を回っていた。

休みなんだろうが実際休みではない休日。雑用のための日になっただけ。最近こんな休みが多い。精神的な気楽さだけが唯一の救い。

今日まともに話をしたのは、図書館のレファレンスの係の優しい女の人と、文学部図書室の係の親切な女の人と、美容室のお姉さんのみ。話って言っても事務的な。

世の人はみなこんなもん?

発作再発への助走・第一章……。

 
99/6/7(月) pm 今日は今日で
実家に帰ったら妹が妊娠五ヶ月。「だからいわんこっちゃない」と呆れる私に「できちゃった結婚するよ」と悪びれずに笑う、という夢を見た。

3日連続で家族ネタの夢を見るということは、正夢かどうかというよりこれは帰省願望の現れに違いない。

 
99/6/6(日) pm
正夢を見る人っているのだろうか。

昨日今日と、いい夢とさびしい夢を続けて見たのでそんなことを考えてしまう。いい方もさびしい方も十分あり得るシチュエイションの夢だったので、起きてから「正夢になるのだろうか」とついつい思ってしまった。

片方の夢が私に幼稚園児の娘がいる設定で、しかもご丁寧に夫らしき人物が出てきたのだがあれは一体何!? ダンナと一緒に娘の幼稚園のお弁当作ってたんですけど(私が弁当作るの苦手なので手伝ってくれていたらしい)。

私にはダンナも娘もおらーん! ダンナのだの字の濁点さえ見えそうにない気配だ。一画目の入筆すらできていない。どうせ出てくるなら顔くらい覚えさせてくればいいのに、これが面白いように覚えてないんだよね。

 
99/6/5(土) pm カクテル
(カクテル「連打屋」の作り方)

飲み口はソフトだが飲んだあと口の中に強いクセが残る。飲み口のソフトさのせいで飲み続けるか、強いクセのせいで飲み続けるか、好きな面が飲む者によって違うカクテルである。各リキュールの割合と作り方は次の通り。

コンシダレイション:50ml

ロングタイムオヴロンリネス:50ml

テルアライ:20ml

フルネス:30ml

アニージネス:20ml

ライクネスオヴファイト:30ml

氷:適宜

これらを、本来の目的がわからなくなるほどよくシェイクしてできあがり。

 
99/6/4(金) pm 蛇のような人
動物に性格ってあるのかなあ。

蛇のような人、とかいうといかにもねちっこくて、地獄の果てまで追いかけてきて、巻き付いてじんわり締めてくような性格の人を思い浮かべる。だけど蛇を人間にすると、どんな性格になるんだろう。カラスはどんな人間になるんだろう。

蛇の化身の癖にとてもさばさばしていたり、カラスの化身の癖に大ボケ野郎だったりしたらがっかりしそう。

蛇みたいな性格の奴に会いたい…。

 
99/6/3(木) pm 職人魂
きれいな仕事をしたい。

プロは仕事がきれいだ。モノを作る人間も、モノを作らない人間も、プロはみんな美しい仕事をする。

きれいな仕事ができなければ、プロじゃない。すみがそろっていたり、にじみや汚れがなかったり、まっすぐだったり、些細なことだがそれはとても大切なことなのだ、きっと。どんなに売れても有名でも、金をたくさんとってても、きれいな仕事ができなければプロとは呼べない。わかってるけど、雑な私にはそういうものが一番欠けていて、だから一番あこがれる。

いつか中島鑑定士に「いい仕事してますね」と言われたい。

 
99/6/2(水) pm フェチで悪いか
「あっこれ、○○くんと同じだ」

ある日映画のビデオを観ながら母が言った。自閉症の少年が、髪の綺麗な女の人を見ると必ず髪を触る、というシーンだった。

○○くんとは母の教え子で、9歳の男の子。

「○○くんは、黒いストッキングをはいた先生を見ると必ず足を触っていくの。」

感動した。素晴らしい。純粋な、なにものにも汚されない清いフェティシズム。何も知らない人間のフェティシズムがこれほど綺麗だなんて。何も知らないはずの子供なのに、どうして黒いストッキングのインビさがわかるんだろう。なんでわかるんだー、すごいぞ!

もしかすると外に出してないだけで、みんな変なのに違いない。そういえばうちの一家も、母は幼児に目がないし、妹は胸筋好きだし、父はなんでか知らないが大沢たかおにやたら反応する(テレビに出ると目は輝くわ、日頃から大沢たかお、大沢たかおとうるさいわ)。大丈夫かお前ら。

しっかし…父が謎だ…。何なのよそれ。

大沢たかお似の娘婿とか望むなよ親父。可能性があるのは確かに残り私ひとりだろう。しかしそうしたいのは山々だがああいう奴と出会う可能性はゼロだからな親父。むしろマイナスだぞ親父。自分の娘を過信するな。人間なべて分相応。わかったか親父。

 
99/6/1(火) pm いとしのトトロ
私だけが行けるトトロのすみかがある。木々の間をがさがさがさっと抜けて、小さなトンネルを抜けて、縦穴を抜けると、ボスッとトトロのすみかに落っこちるのだ。こんど、今まで住んでいた木の隣の木に移られるらしいが…。

久しぶりにお会いした私の心のオアシス・トトロは、グンとスポーティになっていてちょっとおやせになってしまっていた。今度コマに乗って空の向こうに連れていってくれそうなくらい軽やかだった。

あ、でももちろん私は「メイ」だ。さつきみたいに頭がよくないので、爆発頭で、たまにトウモロコシを持ってやたらな行動に出てしまう。トウモロコシってちゃんと言えもしないくせにだ。とりあえず歩けばどうにかなると思っている。

片っ端から歩き回って、でもすぐに迷って、さつきがネコバスに乗って探しに来てくれるまで泣きわめいている。さつきは呆れた困った顔で探しに来てくれるのだろうか。ていうかそもそもさつきなんて私に存在するのだろうか。さつきって誰だ。

頼むから誰か探しに来てね。

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