
昔懐かしい...と言いたいところだが、実はベーゴマに初めて触ったのはつい最近のことだ。私が子供の頃は、まだガキ集団が町内を走り回って遊んでいたので、メンコ(「けんぱん」と呼んでいた)などは結構やったものだが、ベーゴマの実物は見たことがなく、そのまま大人になってしまった。
で、最近になって初めてベーゴマを手にしたとき、すっかり気に入ってしまった。砂型に鋳込んで作られた鋳鉄製の小さなコマ。小さいくせに鋳物そのものだ。
つぎに紹介するベーゴマは、「最後のベーゴマ工場」と呼ばれた日三鋳造所で作られたものです(通販で購入)。
| 高王(たかおう) | 中王(ちゅうおう) | ペ王(ぺおう) |
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| 一番大きい [栃錦] | [川上] | [モンタナ] |
| 赤中(あかちゅう・あかなか) | 角六(かくろく) | 丸六(まるろく) |
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| 肉厚で重い [千葉] | 東京六大学 [M] | 東京六大学 [T] |
| 中高(ちゅうたか) | 厚ぺ(あつぺ) | ペチャ |
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| [(二重丸の模様)] | [(象の絵)] | 一番薄い [C] |
| NBベイ |
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| 日本ベイゴマ協会特製 [NB] |
| 種類 |
| (画像) |
| 特徴 [模様] |
ベーゴマ(ベイゴマというのが正しい呼び方らしい)の始まりは、巻き貝を半分に切った中に鉛やロウを詰めて独楽にした物だそうだ。だから、貝独楽(バイゴマ、ベイゴマ)。
今のようなベーゴマになったのは明治中期頃のことだそうだ。ベーゴマの裏側に渦巻き模様の溝があるが、これは巻き貝を使った頃の名残かもしれない。
二人またはそれ以上で、床(トコ)と呼ばれる土俵の中にベーゴマを入れて戦わせる。他のベーゴマを床の外にはじき飛ばした者が勝ち。 (最後まで回り続けたものが勝ちとするルールもある。) 勝った者は負けた者のベーゴマをもらえる。
一番の教科書は、「こちら葛飾区亀有公園前派出所(第94巻)」。講師は、両津勘吉先生です。(笑)
作者は実際に日三鋳造所に取材に行ったようだ。漫画にはベーゴマの製造工程がきちんと紹介されている。「両津」という模様の入ったベーゴマ(両津ベイ)が実際にあるそうなので、取材の時に鋳造したのかもしれない。
「こち亀」には他にも鋳物ネタがあり、第92巻の「亀有昔日・・・の巻」では、空き缶で溶かした鉛を粘土のカタに流し込んで文鎮を作る話が出てくる。私も子供の頃、鉛を溶かして遊んだことがある。紙粘土で指の型を取って溶けた鉛を流し込んだのだが、紙粘土の乾燥が足りなかったせいか、「ヒュッ」と音をたてて噴き出してしまい、心底びびった記憶がある。
最高の参考書はインターネット。
ネット上にはベーゴマを扱ったWebページがいくつかあり、ベーゴマの起源や種類、遊び方などが詳しく紹介されている。そのなかでも「日本の玩具と工芸品」というページでは、ベーゴマ工場の訪問記や、授業でベーゴマの鋳造を行っている中学校の見学記とか、「日本ベイゴマ協会」の「ベイ・リーグ」の話題などを載せており、とても参考になる。
ベーゴマ同士がぶつかるとき本当に火花が散ることがある。特に暗いところでやってみると驚くほどはっきりと見える。これはベーゴマの素材である鋳鉄に炭素が多く含まれているためと考えられる。 (炭素によって生じる火花の例としては、線香花火の火花が挙げられる。) だから、鉛のベーゴマではどんなにがんばっても火花は出ない。ところで、グラインダーなどで鉄を削ったときに出る火花の形は、含まれる炭素の量によって変わることが知られている。このことを利用して、鉄中の炭素含有量を推測する「火花試験法」と言うものがある。
(次回)
日本の玩具と工芸品 有限会社トウェンティワン・センチュリーのホームページ。ベーゴマの基礎知識はもちろん、日本中のベイゴマ関係の話題を紹介している。ここから他のベーゴマ関係のページに行くことができる。