−鋳物作りの際の注意事項と資材の調達方法−
(私自身が日頃特に注意していることです)
鋳造作業は、庭や開放されたガレージなど、室外で行うことをお勧めします。ピューターは金属としては比較的低い温度で扱うことができますが、それでも、溶けたピューターは割り箸を焦がすほどの温度になっています。これを誤ってこぼしたら大変です。十分ご注意下さい。
溶けた金属に水気は絶対に禁物です。特に、水分が付着した鋳型に溶けた金属を流し込むと、金属が爆発的に飛び散ることがあり、大変危険です。鋳型は、必ず乾燥したものを使いましょう。
ピューターの溶解・鋳造の作業は大人の手で行いましょう。大人であれば、溶けたピューターを鋳型に注ぐ作業は、それほど難しいことではありません。ただし、ピューターの比重はほぼ鉄と同じくらいです。水よりはるかに重いことに注意して下さい。
ピューターを鋳造したら、完全に冷えるまで手を触れないようにしましょう。特に子供さんには注意して下さい。また、鋳造作業中や鋳型から鋳物を取り外すときには軍手をしましょう。
一般に、鋳造温度が高すぎると、鋳物の表面が荒れるようになります。
シリコーンゴム型を使用する場合、鋳型の温度が高くなり過ぎると、ガスが発生して鋳物の肌がでこぼこに荒れるようになります。このため、連続して鋳造する際には、適当なインターバルをとって型を冷やすことが必要です。
シリコーンゴム型は、温度が高くなると軟らかくなるため、湯の静圧で変形することがあります。背の高い大きな鋳物の場合は、特に下の部分の変形が問題になるかもしれません。このような場合は、鋳型材としては耐火石膏を使用した方が精密な鋳造が可能になると思います。
研磨作業では、金属の細かい粉末が出ます。この作業もできれば室外で行うことをお勧めします。
また、研磨紙(サンドペーパー)は耐水性のものを使用し、金属粉が飛ばないように水をつけながら研磨しましょう。
研磨を終えた子供には、すぐに手を洗うようにさせましょう。
耐火レンガを削ると細かい粉が出ます。このために室内が汚れますし、粉をあまり大量に吸い込むのは健康に良くありません。この作業も、室外で行いましょう。
彫刻刀を扱うときには、刃先を自分や他人に向けないように注意しましょう。また、耐火レンガはもろいので、強い力をかけると突然割れることがあります。鋳型を彫るときには力の加減に注意しましょう。
耐火レンガを彫った後は、鋳型部分に粉が付着しているので、吹き飛ばしてやると良いでしょう。私は自転車の空気入れを使いました。この作業は、くれぐれも室内でやらないように。掃除が大変です(笑)。また、耐火レンガは、わずかですが水分を含んでいることがあるので、鋳造の前に炎にかざして少し色が変わるくらいまで焼いておくと良いでしょう。
本ページで紹介した鋳物作りの方法は、料理に例えるなら「レシピ」です。レシピの読者が料理中に負った切傷や火傷は、レシピの作者の責任の範囲外にあります。この点をご理解いただき、各自の責任の元で安全に鋳物作りを楽しんで下さい。
(私が調べた範囲内でわかったことを紹介します。)
ピューターは通販で入手できます。現在のところ、以下の二社を確認しています。
(株)スタンダードメタル商会: 代表的な種類のピューターです(*)。
連絡先: 103-0007 東京都中央区日本橋浜町2-24-1
(株)菊目屋商店: スズ−アンチモン系 (配合は指定可能)。第1種のホワイトメタルも扱っています。
連絡先: 札幌市西区発寒16条12丁目1-10
スズは東急ハンズでも入手可能です。スズで複雑な鋳物を作ることができるかどうかは判りませんが、メダルやレリーフのような物なら可能です(「砂型鋳造によるアクセサリー作り(鋳物作り教室2000)」参照)。
耐火レンガは、東急ハンズで取り寄せることができます(札幌店で確認しました)。
シリコーンゴムは、模型の専門店や東急ハンズで扱っています。

ピューター(スタンダードメタル商会より購入。)