レリーフの壁掛け
Webページ(Carn Metals社)で見つけた「ピューターの鋳造にシリコーンゴム製の鋳型を使う」という内容の記述を手掛かりに、油粘土で作った原型にシリコーンゴムを流し込んで型を取り、これに直接ピューターを鋳込むという方法を試みてみました。
油粘土は安価で入手しやすく、また放っておいても硬くならないので、納得のいくまで手を加えることができます。休日にまたがって原型の制作をする日曜鋳物師にはぴったりの素材だと思いました。また、シリコーンゴムの型取りは室温で行えますので、家庭でも比較的簡単にできると考えました。ただ、このような方法を試みたという話を聞いたことがなく、成功する保証がなかったのと、シリコーンゴムによる型取りは今回が初めてだったので、結構緊張しました。
制作するものとしては、いきなり人体のような複雑な形のものを作るのは大変なので、レリーフ(浮き彫り)の壁掛けにしました。
レリーフの裏面が平らならば、表面だけを型取りして(片面取り)、
「自分だけのメダル作り」の場合と同じようにして鋳造することができますが、今回は練習をかねて、片面取りの合わせ型という少し変則的な方法でやってみました。
なお、シリコーンゴムの取扱い方は、添付されている説明書を参照して下さい。
主な準備
型の制作
- 油粘土 (白っぽい色のもの)
- 型用RTVシリコ−ンゴム 「3Dコピアー HG」(耐用温度400゜C) 1kg(約700ml)入り
- 型取りに用いる枠 (今回は、底を抜いた紙の箱の側面に油粘土を内張りしたものを使いました。(レゴブロックを使うという グッドアイデア もありますが、これは後から知りました。)
底部はプラ板です。底と型枠との間は、液がもれないように油粘土やビニールテープでシールしておきます。
- 離型剤(バリアコート、ラッカー、床みがき用ワックスなど。どれでも良いようです。)
- その他(ポリビーカー、カッターナイフ、割り箸など)
鋳造・仕上げ
- ピューターの地金
- ほうろうなべ (ミルクパンなど)
- 家庭用カセットコンロ (作業はできれば室外で)
- 軍手 (高温の物を扱うので必須)
- 鋳型を押さえるための板 (今回は鉄板を細工したものを使用しました。)
- その他(割り箸、金鋸、サンドペーパー、金属磨き、新聞紙など)
鋳型を作ります
1.原型の制作

油粘土で原型を作ります。
あまり大きな逆テーパーはつけないように気を付けます。
2.型取り

型枠にシリコーンゴム液を流し込んで、裏面の型を作ります(厚さ15mm)。

シリコーンゴムが固まったら、原型をセットします。その前に、
原型の位置と重ならない場所に5mm角程の穴を掘っておきます(4カ所以上)。
さらに、シリコーンゴムの表面に離型剤を塗っておきます。

原型をセットしたら、その上にシリコーンゴム液を流します。

シリコーンゴムが完全に固まったら、型をはがして原型を取り除きます。
その後、カッターナイフで湯口と空気抜き口を付けます。
1998年11月26日更新