ちょこっとマイブーム

 ひょんなことから無性に聴いてみたくなる曲がある。そんな、たった今凝っている音楽を思いのままに綴るページです。



古いレコードを引っぱりだしてみました。聴いてみたくなり、不慣れなコンポにレコード・プレーヤーをつないでみました。無事にターンテーブルが回り、懐かしい歌声が流れました。昔繰り返し聴いたレコードはノイズだらけですが、それも含めてデジタル盤にしておきたいと思います。

昨年秋、何気なく検索したインターネットで、高橋元太郎さんのディナーショーを知りました。うっかり八兵衛さんは、素晴らしい美声のシンガーさんです。いつか歌を歌っていただきたい、長年そう願ってきた私は、その夢がやっとかなう時が来たと、思い切って出かけることにしました。その感動のひとときを残しておこうと思います。



    高橋元太郎さん 芸能生活50周年記念ディナーショー

1月15日、午前の便で東京へ。東京モノレールの車窓から運河や高層ビルを眺めながら宿泊先へ。チェックインには間があり、ホテルのティーサロンでひと息ついて、今夜のショーの位置を確認。厳寒の季節ゆえ街歩きの計画もなく、代わりのプチ観光も兼ねて、少し早めに部屋を出て、ディナーショーが行われるホテル・オークラへ向かいました。高揚感からか、東京の街並みは、地元大阪とも、身近な京都とも異なって映りました。下車駅から地図を頼りにしばらく歩いてホテルに到着。玄関中央の「高橋元太郎 芸能生活50周年ディナーショー」の立て看板が迎えてくれました。

  

ロビーは開場を待つ人々であふれ、ショーが催される「平安の間」エントランスホールには豪華なフラワースタンドがいくつも並んでいました。多少緊張を覚えながら開場を待って、テーブルに着きました。

ステージに向かって多少斜め気味のテーブルが気になりましたが、前方だからよしとしなければ…。テーブルの中央に、陶芸歴も長い元太郎さん作の備前焼の引出物が並んでいました。帰宅して包みを開くと、作者の温もりが伝わってくるような土味のぐい飲みでした。桐箱の蓋の内側に、手書きの「逢」の文字がしたためてあり、うれしい記念になりました。

スリー・ファンキーズ時代の歌や、「筏流し」「ブルーハート東京」「恋は狐火」「チコはワルツが好きなのかい」等々、開演を待つ間に繰り返し流れていた歌声が懐かしく、久しぶりに耳にしたソロ時代の歌謡曲が心にしみました。




スリー・ファンキーズ時代の音源「ミスター・ムーンライト」に乗って、オープニング・セレモニーが始まりました。白い上着の元太郎さんは、スポットライトを浴びながら、各テーブルの合間を縫うようにして中央ステージに向かわれ、大きな拍手で迎えられた壇上に、感涙の一声が響きました。


加藤剛さん・竹脇無我さん・あおい輝彦さん・伊吹吾朗さん・山口いずみさん・伊藤栄子さんなど時代劇シリーズの共演者各氏、飯田久彦・長沢純氏など音楽のお仲間、宝塚の方、金井克子さんや元野球界のエース桑田真澄氏など、多くの著名人の方々からお祝いのメッセージを受けられていました。

ディナータイムの後、午後7時からショータイムが始まりました。待ちに待った高橋元太郎さんの歌声です。会場に「マイ・ウェイ」の歌声が響き渡り、タキシード姿の元太郎さんが正面入り口から登場されると、大きな拍手喝采が沸きました。

かつてクロード・フランソワが創唱(Comme d'habitude)した『マイ・ウェイ』が、今、力強い歌声になって、芸能生活50周年と、古希を迎えられた記念のショーのスタートを飾っている。いつか元太郎さんの素晴らしい歌声を聴きたい、と願った長い思いがかなって、私は胸がいっぱいになりました。

「リトルダーリン」「カレンダーガール」「ダニーボーイ」「ランブリング・ローズ」「ディライラ」「わかってください」「吾亦紅」「悲しき街角」「千の風になって」… etc. スリー・ファンキーズ時代のヒットポップスからオールデイズ、ソロ時代、ジャズ喫茶時代、韓国歌謡、心に残る好きな歌へと全23曲を熱唱され、最後は再び「マイ・ウェイ」を以て名残惜しい終宴となりました。



40数年ぶりに聴いた歌声は、今も衰えを知らず、朗々と歌い上げられる歌唱に、ただ感動したひとときでした。一週間たった今、記念にデジカメ動画に納めてきた、大好きな「ダニー・ボーイ」と、選りすぐりの「筏流し」を、思い出しては再生し、素晴らしかったショーの余韻に浸っています。
付け加えれば、義母は生前、氏のファンだったと聞いて、当日、義母の写真をバッグにしのばせて、一緒に楽しんでもらいました。

公式サイトの「今後 チャレンジしてみたいことは?」にも記されていますが、これからは、これまで封じ込めてこられた素晴らしい歌声を、もっともっとご披露していただけますことを願っています。(2011.01.22 記)


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