いもじな日々

−作業記録と雑感−

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2001_08

2001-08-29
榊山裕子「ベルメールから」 in "DOLL FORUM JAPAN"

 "DOLL FORUM JAPAN"誌のバックナンバーVOL.22〜28届く。これらに「ベルメールから」という評論が連載されているのを知って、さっそく問い合わせ、注文した。まだ二・三冊にざっと目を通しただけなのだが、日本で最初の本格的な評論になりそうな期待を持たせる内容だ。

2001-08-28
再び、"ma poupée japonaise"

 芸術新潮9月号にMario A. の『ma poupée japonaise』に関する記事が載っていたので、素早く立ち読み。Mario A. へのインタビューをもとに纏められており、彼によると、この写真集はハンス・ベルメールへのオマージュなのだそうだ。

2001-08-26
鋳物作り教室2001 (6日目) 仕上げ作業

 印面の仕上げは、ガラス板の上に耐水研磨紙を置いて磨く。このガラス板は廃品のテレビ台から採ってきた物。大きさや厚さが丁度良く、端部がきちんと仕上げられているので危なくない。...子供たちの作品は本日で完成。

セイレーンのペーパーナイフ 完成

 最終の研きとリューター掛け。

2001-08-25
鋳物作り教室2001 (5日目)

 リューター、ヤスリ掛け。

−−−
[書籍]

 図書館で、
1.池内紀(編訳) 『ホフマン短篇集』(岩波文庫,1984)
2.『種村季弘のネオ・ラビリントス 1 怪物の世界』(河出書房新社,1998)
3.『種村季弘のネオ・ラビリントス 4 幻想のエロス』(河出書房新社,1998)
借りる。2と3は夏休み中に借りたものの読み切れなかったため、再度借りた。

 今日は、お目当てのホフマンの「砂男」を読む。

2001-08-19
鋳物作り教室2001 (4日目)

 昨日鋳造した作品のクリーニングと湯口の切り離し。

2001-08-18
鋳物作り教室2001 (3日目) 鋳造

 「スフィンクス」の蝋モデルを耐火石膏に埋没し脱蝋。ここで再びバーベキュー・コンロの活躍。15日に脱蝋済みの石膏鋳型とともに焼成。結局6時間ほど加熱したのだが、6個の鋳型の内ほぼ完全に脱蝋・脱水できたのが3個。残りの3個は、ピューター鋳造後、少し泡立ち、湯が動揺した。何時間も加熱したのに、まだ不十分だったようだ。今回使用した耐火石膏(「さくら埋没材」)は水で練るタイプのものなのだが、実は別の種類の石膏も候補に考えていた。これは、エチルシリケートをバインダにするタイプのもので、扱いやすいだろうと予想していたのだが、単価と入手の容易さの点で問題があった。そこで、ハンズで扱っている今回のものを使用することにしたのだが、今日のような感じだと、あまり他人様にはお奨めできないな。...いや、専用の炉があれば全く問題はないんだけどね。

 というわけで、鋳造直後は失敗を覚悟していたのだが、型をばらしてみたところ見事成功していた。子供達も皆喜んでくれて、ホッとした。

 ...それにしても、疲れた。

2001-08-16
蝋モデルの制作

 昨日作り始めた蝋モデルを仕上げた。デザインにはさんざん悩んだのだが、最終的にはテーマを「スフィンクス」にした。常の通り、あたりまえのスフィンクスにはならなかったのだが、・・・。それにしても、いつも痛感するのはデッサン力の欠如。そういえば、絵も長いこと描いてないなあ。

2001-08-15
鋳物作り教室2001 (2日目)

 昨日制作した蝋モデルに印字を彫り、湯口と揚がりを付けた。これをいったん冷蔵庫で冷やして硬くした後、耐火石膏に埋没。鋳枠には空き缶を使用。1時間ほど放置して硬化させた後、脱蝋および石膏の焼成。これには家庭用のバーベキュー・コンロを使用した。しかし、脱蝋に手間取り、鋳造には至らなかった。加熱作業は午後5時から開始して結局午後11時まで行ったが、まだ加熱が不十分かもしれないものが二つある。もう一日かけて、鋳型を完全に仕上げる必要がある。

 作業の待ち時間を使って、自分の作品用の蝋モデルの制作を開始。

2001-08-14
鋳物作り教室2001 (1日目)

 今回はロストワックス法による鋳造印作りに挑戦。今日は、手ひねりによる蝋モデルの制作。制作したモデルは冷蔵庫で保管。

2001-08-06
Mario A. : "ma poupée japonaise"

 書店に注文していた写真集 Mario A. 『ma poupée japonaise』,(論創社, 2001) 届く。モデルは原サチコ。これに、島田雅彦が短い小説「サチコ」を寄せている。

 原サチコは、アングラ演劇の分野ではカルト的な人気を持っている女優だそうだ。彼女に関するWebサイト"parasite/harasite"(http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Kouen/5374/)によると、

1984年よりアングラ劇団「演劇舎螳螂」に参加。88年より女性のみのアングラユニット「オプチカルマリンカ」主宰。90年より「ロマンチカ」に正式入団。その独特の美意識に貫かれた世界で数多くの主役を務めるが、98年、退団。映画、テレビドラマ、舞台、ラジオなどに出演する傍ら、ソロ活動を行っている。

とのこと。私は、演劇に関してはまったく無知なのだが、たまたま、ベルメールに関して検索している過程で、「恋愛の解剖学 〜ウニカ・チュルンとハンス・ベルメール〜」という彼女の公演に関する記事に出会ったのをきっかけに、彼女のことを調べていくうちに、この写真集の存在を知った。

 この写真集は上述の公演と同じ流れにあるもののようで、原サチコが球体関節人形を演じているのだが、ベルメールがウニカ・チュルンの体を緊縛することによって球状曲面の構成体に変貌させたように、関節部分を黒い紐で縛ることで球体関節のように見せている。しかし、いかに巧妙に人形を演じたとしても、生身の放つ独特の「匂い」は抑えきれない。そのぎりぎりのせめぎ合いから生まれるエロティシズムが、この写真集の最大の魅力となっている。


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2001年8月
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