いもじな日々

−作業記録と雑感−

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2003_07

2003-07-27
"House of the Rising Sun" (「朝日のあたる家」)

 たまたま、アニマルズとボブ・ディランの"House of the Rising Sun"を聴き較べた。この曲はアニマルズの歌で知ったので、「朝日のあたる家」と言えば、それが定番だと思っていたのだが、今日聴き較べをしたついでに、いろいろ調べてみたら、アニマルズの歌の歌詞は元歌とは大分違うものになっているようだ。

 ボブ・ディランの方(1)は元歌(トラッド・フォーク・ソング(2))に近く、主人公はニューオリンズの売春宿"The Rising Sun"の売春婦である。「あたしの母親は仕立屋だった。母さんはこんな新しいジーンズを縫ってたのよ。だけど、あたしの恋人は、こともあろうに博打打ちだった。」...

 これに対して、アニマルズの歌(3)(4)では、主人公は男に換えられ、父親が博打打ちだったことにされる。これによって、この悲惨な歌の内容が、より「ポピューラー」なものに変えられ、それがヒットの要因の一つになったのだろう。だが、このヒットによってこの歌の本当の意味が影に隠されることになってしまったように思われる。

 ところで、ディランがアニマルズの曲を聴いてショックを受けたことが、後のロックへの傾斜のきっかけになった、という説が有るそうなのだが(5)、本当のところはどうなのだろうか?

(1) 「歌詞のボブディラン」
(2) 元歌に関する解説が掲載されているサイト: HOUSE OF THE RISING SUN (trad./ALMANAC SINGERS) (1700s/1941)
(3) Animals - House of the Rising Sun
(4) The Lyrics Library - The Animals
(5) ロックの歴史散歩道 Part-2 ロック黎明期(1963-1966)

MIDIデータが聴ける(ダウンロードできる)サイト: Midi Mama's Music G-L

2003-07-25
『百鬼夜行抄』

 今市子『百鬼夜行抄』のソノラマコミック版(朝日ソノラマ)1〜4巻を読む。この漫画、結構面白い。その上、霊、妖怪、鬼、異界といったテーマから日本的心性を考える上で参考になりそうだ。

2003-07-20
文学的想像力

 宇月原清明 『信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス』(新潮社文庫, 2002.10.1)読む。最近、一見大所高所から俯瞰するかのような体を装いながら、庶民の生活を蹂躙する側に荷担して平然としているような想像力に欠けた言論が見られるが、理不尽な暴力に晒された経験のない文学者は、せめて蹂躙される側に身を置く文学的想像力を持つべきではないか? もちろん、その想像力を持ち合わせていて、尚かつ強者の側に立ちたいというのなら、それはそれで良いが。(文学者に「倫理」を問う気はさらさらない。)

2003-07-15
アルフォンス・イノウエ画集 「Belles Filles ベル・フィーユ」

 ここ「いもじな日々」を見られてメールで山本六三の情報を知らせて下さった方から、アルフォンス・井上の画集の詳細を教えていただいた。

アルフォンス井上さんの全銅版画集がもうすぐ完成します。
「Belles Filles ベル・フィーユ」 というタイトルで、前頁カラー刷り。5800円です。
また、サバト館からの刊行です。

とのこと。この画集の発刊が予定されていることは既にサバト館のオフィシャル・ホームページで告知されているが、上述のような具体的な内容は未だ公表されていない。というわけで宣伝。

 ところで、この方から戴いた山本六三の情報は、私にはかなり衝撃的だった。
 山本六三の遺言は自らのアトリエ件自宅から一切の物を消し去ってほしいというものだったという。メールを下さった方は、アルフォンス井上氏とともにその作業に当たった。夜、全ての物が片付けられたアトリエには、唯一銅版画のプレスだけが分解されずに闇の中に凝立していた。その光景は、氏(山本六三)を象徴するようだったと、メールには記されていた。
 そのプレスの近くの壁にはベルメールの版画「LA PAUVRE ANN」が、また、寝室にも一点(バタイユの著作関係のもの)があったそうだ。

2003-07-14
ポーランド

 5日から今日14日までポーランド旅行(当然、仕事絡み)。クラクフ市を中心にワルシャワにも一日。市内の建物は古いヨーロッパのものなのだが、気候や風景(特に植生)は北海道そっくりなのには驚いた。ベルメールの生まれ故郷カトヴィツェもクラクフとほとんど同じ気候なのだそうだ。

[中央市場広場とその周辺(クラクフ市)]

中央市場広場(クラクフ市) アダム・ミツキエヴィッチ像 アダム・ミツキエヴィッチ像台座 アダム・ミツキエヴィッチ像台座

(1) 中央市場広場。正面の建物が織物会館。その後ろの塔が旧市庁舎。
(2) アダム・ミツキエヴィッチ像と織物会館。ミツキエヴィッチはポーランドの国民的詩人。
(3) アダム・ミツキエヴィッチ像の台座の彫刻。
(4) アダム・ミツキエヴィッチ像の台座の彫刻。

フロリアンスカ門の露天ギャラリー 店の看板

(7) フロリアンスカ門の露天ギャラリー。有名な絵の模写が多かった。
(8) アールヌーヴォー調の鋳物の看板。

バイオリン弾きの少年 謎の修道僧?

(5) 聖マリア教会の前でバイオリンを弾く少年。
(6) 謎の修道僧(?)姿の街頭芸人。普段は人形のように静止しているが、缶にお金を入れるとゆっくりと腕を動かしてみせる(それだけ)。

[ワジェンキ公園のショパン像と旧市街市場広場の人魚像(ワルシャワ市)]

ワジェンキ公園のショパン像 旧市街市場広場(ワルシャワ市) 旧市街市場広場の人魚像

(1) ワジェンキ公園のショパン像。ものすごく大きい。
(2) 旧市街市場広場。
(3) 旧市街市場広場の人魚像。ワルシャワ市の紋章は人魚をデザインしたもの。


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2003年7月
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