いもじな日々

−作業記録と雑感−

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2003_10

2003-10-25
VEXATION Live at 青い部屋 2002.10.06

 今日、VEXATIONのライブの音源テープが届いたので早速聴く。VEXATIONは、FOOLFOOL(Story Teller)、永井幽蘭(vo,pf)、Sharmin(cello)の3人のメンバーから成るグループ。"GOTH"的な世界観をエリック・サティの音楽に融合したような感じを持った。ちなみに、私の好みは1曲目の「4つの月の序曲〜夜のほとり」。

4つの月の序曲〜夜のほとり
箱庭の薔薇
ジョーカーサンドマン塔の上
ドラクル
エデン
永遠の私
アウラウネ
私はヲ人形

 また、ほとんどの曲で朗読が効果的に使われているが、なかでも「ドラクル」や「アウラウネ」のそれが印象的だった。このような朗読詩や歌詞を含めて、全体にGOTHなモチーフの内容を咀嚼した上で、美しく<女性的>でありつつ一筋縄ではいかない個性的な表現に結実させている。奇人エリック・サティの曲の中でも一二を争う曲者の曲の名をグループ名にしているだけのことはある。彼女たちの世界を音楽的にきっちり煮詰めて仕上げたCDのかたちで聴いてみたい気がする。

2003-10-19
"merveilles" / MALICE MIZER

 MALICE MIZERのメジャーデビューアルバム"merveilles"をレンタルCDで借りてきて聴いている。このアルバムがリリースされたのが1998年3月のことだから、今から5年半以上前ということになる。また、ここ(いもじな日々)で「ゴスロリ」という言葉を紹介(?)したのが2000年12月15日付けなので、それまで2年半以上経過しているわけだ。

01. 〜de merveilles
02. Syunikiss〜二度目の哀悼〜
03. ヴェル・エール 〜空白の瞬間の中で〜
04. ILLUMINATI
05. Brise
06. エーゲ〜過ぎ去りし風と共に〜
07. au revoir
08. Ju te veux
09. S-CONSCIOUS
10. Le ciel
11. 月下の夜想曲
12. Bois de merveilles

 もともとこの種のバンドは私の守備範囲ではなかったのだが、球体関節人形論の絡みで聴いておく必要がでてきた。この中の「月下の夜想曲」という曲は、たしか発売当時に聴いたことがあるはずなのだが、記憶に残っていなかったということは、さほど惹かれる曲ではなかったということだ。今聴いてもその印象は大して変わらない。ただ、このCDには最初の3曲を始めとして結構好みの曲がある (01, 02, 03, 06, 07, 10)。

 当時、アルバムというかたちで全曲を聴いていたら、このバンドに対する関心の度合いはかなり違っていただろうと思う。

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同人誌 「魔王」 創刊号

 巻頭特集が「ベルメール×ウルスラ×ウニカ」ということで刊行(2002年)後すぐに購入したのだが、ようやく今日読んだ。当然のことだが<共感と異論>がある。共感した部分としては、例えば水引幸大氏の「ベルメールの写真、あるいはウニカの縊られた肉体」のなかで、ベルメールの視線を「唯物論」的なものとして捉えている点などが挙げられる。一方、異論のある部分は、シュー・テイラー氏の精神分析的なアプローチで、これに対する違和感が最も大きい。女性の研究者が異性であるベルメールの<欲望>を把握しようとする場合、どうしても越えられない壁がある。そして、この問題を克服しようとして精神分析的なアプローチを採用しようとすると、最初から或る種のバイアスがかかってしまう。彼女の著作[Sue Taylor: "Hans Bellmer: The Anatomy of Anxiety"]はまだ読んでいないのだが、さらに後回しになりそうだ。

 さて、今回この同人誌を読もうと思ったのは、ウルスラに関する考察を始めようと思ったからなのだが、その点では、宮川尚理氏の「少女の主題による回想」が情報源として有意義だった。ただ、この文章で物足りないのは、

「この母方の従妹ウルスラ・ナグシェフスキーについてはどの伝記作家も、ベルメールが人形を製作することになった直接のきっかけとして名前を挙げている。しかしその実、記述は通り一遍なものが多く、必ずしもこの少女の具体的なイメージを伝えてはいない。」

と述べながら、ベルメールの人形製作のきっかけに関する「通説」の批判的な検討には至っていない点である。 ...本当にベルメールはウルスラを人形のモデルにしたのか?  その手掛かりになるはずのウルスラの顔写真を我々は見ることができない。それなのに、一体何を根拠にウルスラ・モデル説を受け入れるのか?

2003-10-18
「病院ギャラリー」写真集

 「htwi [ヒッティ]」を発行している(株)メディアプロダクション ヒッティ編集部から、四谷シモン 『病院ギャラリー717DAYS 2001-2003』という写真集が刊行されるそうだ(発売元は心泉社)。「病院ギャラリー」というのは、愛媛県の病院跡の建物の中に時限付きで開設された四谷シモンの人形ギャラリーのことで、2001年刊行の「htwi」(No.8)で紹介された。

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部屋の片付け

 毎年恒例のネタ。 |ーV)ノ
 押入の段ボール箱(書籍用)が年々増えてくるので段々整理が大変になってきた。中に入れている水取(除湿剤)を取り出してみたら、溜まった水が全部で5リットル程もあった。


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2003年10月
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